2009年8月14日金曜日

新刊であれ中古であれ本は香しい-30

また本が集まってきた

最近いろんな人といろんな所で
奈良美智の話題がでる
画集は何冊か持っているんだけれど
村上隆との対談が載っているので
買ってみた

美術手帳なんて買うのは
何十年ぶりのことだったよ



クラフト・エヴィング商會の本
少し前に届いていたんだけれど載せるのを忘れていた
決して少女趣味の人には
この諧謔は分からないだろうな
ピアスの悪魔辞典みたいな発想だよ

一見すると雑貨カタログのような態だけれど
物つくり仲間に見せたら
喜んでいた

実際には存在しない物なんだけれど
ひょっとしたら
誰かが作っているかも知れないと思うね



ひとつの例を引用するとね
「相槌」
〈相槌〉をうつのが苦手な方のために
大・中・小3種類の〈相槌〉をご用意しました。
大は「まったくその通り」
中は「そうですね」
小は「まぁね」となっております。
使用の際は、くれぐれも相手の話をよくよく聞き込み、
それに応じた大きさで打ち込んでください。



この本もそう

古い古いお爺さんが使っていたような
引き出しの中から出てきた

レトロな感じのする
あり得ない品物が
出てくるんだよ



官能小説を読まなくなって久しいけれど
ある古本カフェで
集まった男女の仲間達と
きわどい猥談をして楽しんでいた

そんな話題で楽しい時間を過ごしていながら
フト古本コーナーを見ると
この本の背中が見えた

奇遇だった

出版社は筑摩書店

言葉や表現を大切にする人であれば
一冊持っているべきだと
全員で一致したんだよ