2009年11月16日月曜日

神戸ビエンナーレ/当日

神戸ビエンナーレって??

震災後の神戸は
文化事業にも乗り出した

神戸全域のあちらコチラの
会場で色々なイベントが催されている

ボクたちはメリケン波止場の会場だよ

その会場には
全国から色んな分野のクリエーター達が
作品を展示していた

会場内のブースは
大物運搬に使うコンテナがたくさん並んでいて
コンテナが一つのブースになっていてビックリした

長い列を作って鑑賞待ちのブースは省いて
次々と見て回った
大胆な発想や仕掛けの素晴らしさには
感動したんだよ

フラッシュ撮影は禁止なので
思うように作品撮影が出来なかった


いくつも見て回ったブースの中から
ボクが作品作りの参考になった展示作品を
紹介するね

これは遠くから眺めると
仏様に見えるのだが
素材はなんと段ボールだよ

何枚もの様々な段ボールを重ねていき
仏様の立体像を作り出しているんだ

木彫をやっていて
その造形の難しさはよく分かっているから
驚いてしまった

クリエーターズ・マーケットに
参考作品として展示されていた
恐竜Tレックスもいろんな廃物をつかって
一つの造形物を作り出していたけれど
それと同じバージョンだね

段ボールを利用した立体物の作品は
よく見かけるけれど
こんなに精巧に作られていて
遠景と近景のちがいを 表現した作品を
見るのは初めてだった

いつも飲んだくれていて
井の中の蛙状態で色んな作品に接することなく
過ごしているボクは猛反省
いろいろな作品を見て歩き
自画自賛ではない物つくりに励みたいと
思ったよ



展示作品の仏様自体も段ボールなら
コンテナの中の雰囲気作りや
荘厳な背景も段ボールでできていて
照明効果も感心するほど神々しく感じられた


これは目の錯覚を利用した
錯視作品だよ

コンテナの中には一枚の紙があるだけ
遠近法や錯視効果を狙った絵なんだ
空中浮遊しているような
いろんな物体を
じっと眺めていると

だまし絵とは思えなくて
自分の存在感が薄れてきて頭がクラクラしてきた


じっと観察したのだけれど
よく分からなかった作品

本物の牛舎が再現されていて
牛舎独特の臭いまで漂ってくるんだ

コンテナの波形になった天井の形状を
トタン屋根のように感じさせ
外からの木漏れ日や本物の藁
飼い葉桶などの小道具も
懐かしささえ感じさせてくれる

そんな牛舎にいるのは
二頭の大きな白い牛さんが
こちらを向いていた

何なんだろうね