潜入は夕方からにして昼間は目的の予定をこなそう
どうせ炎熱下の占拠地域では動けないからね
夕方5時頃までは
情報を収集しておいたジャンク造形作家や革問屋
レザークラフト作家
パッチワークのバッグ製造のグループを
訪ねて歩いたんだ
その話はあとでするね
サンプルや素材や道具類を集めてホテルに持ち帰った
シャワーを浴びて歩きやすい軽装に着替えて
さあ出発するぞ
テレビを付けたらドンムアン空港で
UDD(反独裁民主戦線)のデモ隊と治安部隊が
武力衝突とらしいニュースが流れていた
タイ人の友人に電話をすると
詳しいことを通訳してくれた
兵士一人が治安部隊の誤射で死亡したという
道路は大渋滞になっているから
ホテルから出るなと言う
どうしても現場を見たいと頼み込むと
コチラの説得に折れてくれた
UDDのリーダー達を紹介するからホテルで
待っているようにと言ってくれる
バイクタクシーで駆けつけた友人と
バイクに三人乗りして占拠本部のある
シーロム通りまで移動
軍隊や占拠部隊の厳重な身体検査を受けて
武器を持っていないことを確認され
やっと検問をくぐり抜けた
興奮した群衆の餌食になるかも知れないから
占拠地区ではフラッシュを焚いての撮影は
絶対にしてはいけないと言われる
だから占拠地域で撮った写真はブレブレだよ
占拠されたバンコクの中心商業地区は