友人が亡くなった
自殺だと突然の連絡をうけた
連絡が取れなくなってしまった最近の動向を心配していた
波乱に満ちた半生の中で
映画のプロデュースや自分の体験を出版するなどの活躍をしていた
バーベキューでは大勢の仲間達に囲まれて嬉しそうだった
フラワー・トラベリングバンドのジョーも来ていた
奥さんと一緒に開いたお店のオープニングパーティでは
遅刻してきて恥ずかしそうだった
奥さんが自然農法で収穫したと言って
野菜を沢山いただいた
何を考えていたのか「木彫のお地蔵さんを頼もうかな」と
言ってくれたのも彼だった
知り合ったのは30年も前だった
ボクはジャンクなブリキの玩具などを中心とした雑貨屋
「フルハムロード」を経営していた
彼はアメリカのファンタジックな雑貨卸をやっていた
ボクはちょうど家を新築したばかりだったので
彼は「グースランプ」と「マリリンモンローの唇」や
「等身大のサンタクロース」を
贈ってくれた。
お悔やみの電話を入れたけど
彼の携帯にはメッセージが一杯で預かれませんと
アナウンスが流れるだけ
奥さんは電話に出られずにいた
先週は若い頃に薫陶を受けた緒方拳さんも逝ってしまった
「人と契るなら深くちぎれ」と言葉をもらった
自殺した彼からは「仲間の大切さ」と「闘うことの大切さ」を学んだ
いまは闘い半ばで逝ってしまった友のために
追悼の酒を飲むしかない
友の名は・・三浦和義
ロス疑惑の無念を晴らして無罪判決を
勝ち取っていたのに
無念です