2008年10月11日土曜日

友人の自殺

友人が亡くなった
自殺だと突然の連絡をうけた
連絡が取れなくなってしまった最近の動向を心配していた

波乱に満ちた半生の中で
映画のプロデュースや自分の体験を出版するなどの活躍をしていた

バーベキューでは大勢の仲間達に囲まれて嬉しそうだった
フラワー・トラベリングバンドのジョーも来ていた
奥さんと一緒に開いたお店のオープニングパーティでは
遅刻してきて恥ずかしそうだった

奥さんが自然農法で収穫したと言って
野菜を沢山いただいた

何を考えていたのか「木彫のお地蔵さんを頼もうかな」と
言ってくれたのも彼だった

知り合ったのは30年も前だった
ボクはジャンクなブリキの玩具などを中心とした雑貨屋
「フルハムロード」を経営していた
彼はアメリカのファンタジックな雑貨卸をやっていた

ボクはちょうど家を新築したばかりだったので
彼は「グースランプ」と「マリリンモンローの唇」や
「等身大のサンタクロース」を
贈ってくれた。

お悔やみの電話を入れたけど
彼の携帯にはメッセージが一杯で預かれませんと
アナウンスが流れるだけ

奥さんは電話に出られずにいた

先週は若い頃に薫陶を受けた緒方拳さんも逝ってしまった
「人と契るなら深くちぎれ」と言葉をもらった
自殺した彼からは「仲間の大切さ」と「闘うことの大切さ」を学んだ

いまは闘い半ばで逝ってしまった友のために
追悼の酒を飲むしかない

友の名は・・三浦和義

ロス疑惑の無念を晴らして無罪判決を
勝ち取っていたのに
無念です

鰻と吉兆と木彫と・・

我が愛車「湘南号」の車検のために整備工場に運んだ

整備工場の社長でもあり
ボクの木彫を何点も引き取っていただいている友人でもある

そして彼は僧籍をもっている

整備工場の横に私費で
京都の六角堂を模した大きなお堂を建立し
「親鸞堂」と名付けている

ボクの「昇り龍」と「鳳凰」は
この親鸞堂に飾られている

ロビーでボクの大好きな親鸞聖人の話や
自社で預かっているタイ人技術研修生の話や
ボクのタイ旅行の話で盛り上がった

盛り上がりついでに「飯喰いに行こう」と
連れて行かれたのは老舗の鰻屋さん

今ではすっかり影を潜めてしまった「吉兆」で修行した親方だという

「さっき帰って行ったお客の残りを出すのかな?」 と
こっそり言うと
「可哀想に・・最近よく言われてるらしい」と笑っていた


昼飯なのに「肝焼き」と「かつをのタタキ」を肴に
ビールをいただいた。

吉兆で修行をしたというだけで
なぜ一万円もするのか分からない昼飯

でも美味かった






ビールのお陰か
親鸞堂に納めたい木彫作品の話をしてみた

蓮の花と飛天を彫るから是非買い上げて欲しい と
願い出たら少し迷われたようだが
快諾してもらった。

帰宅後 
木彫の材を手配するために
富山県の井波に電話をいれた

木彫材は「井波彫刻」で有名な木彫の里で
探すことにした

楠材のサイズと厚さを告げると
あっさりと一枚10〜20万円以上だなと返ってきた

真ん中に蓮華を
左右に飛天を一対
計3枚の発注である

つくづくジャンク雑貨を製作している
仲間のコスト対比が羨ましくなった