2008年6月30日月曜日

屋台村に行ってきたよ

いつか入ってみたいと思っていたけど
いつも素通りしていた
大きな赤提灯のぶら下がっている店があった。

入ってみるとびっくり・・・
真ん中に通路があり
両サイドは屋台がずらりと並んでいた。

ビル全体が屋台村のようになっている。
「オデン」「焼き鳥」「モツ煮」「ラーメン」
「お好み焼き」「たこ焼き」「一品料理」
それぞれの専門店がそれぞれの香りを振りまいていた。

一つのお店に腰掛けて、親父に好きな物を注文すれば
他の店からでも出前が出来る。

タイの屋台と同じシステムなのが嬉しかった。
タイの屋台ならばお手のもの

会社帰りのOLグループ、年の離れたカップル(親子かも??)
いかにも町内会という集い、若者のグループ・・・・

ワ〜ンと言う感じで会話が耳に入ってくる。



ビールから始まり、ほどよく酒が回ってきた頃には
屋台の客ともうち解けていた。
談論風発・・・ちょっとだけ日本の行く末なども心配そうに語った。

ボクは一見さんなので
深く入り込んだ話題を避けて軽い会話を楽しんだ。
他の席からビールや焼酎が回ってくる。

撮影していても何も文句は出てこない。
気軽な雰囲気にボクは安心してシャッターを切る。

でもほとんどがブレていた。
酩酊・酩酊・・・気持ちの良い夜だった。


イェーィ・・・また来るぞ!!!!


2008年6月29日日曜日

モダン文化マーケット

先日のクリエイターズ・マーケットと同じ主催者が

会場にはマニアックというかオタクというのか
出展している人も来場している人も
古いものに憧れや郷愁をおぼえる人たちで
賑わっていた。

古い物・・と言ってもアンティークやビンテージではない
昭和時代を懐かしむ玩具や雑貨が多い

中年以上には懐かしく
若者たちには新鮮に感じるのか
性別年齢関係無しに
会場を探検していた。








自らが作った物ではなく、どこからか見つけてきた物
長年収集してきた物を出展していて
話しかけると気さくな反応を示してくれる。

撮影を断られたのは一軒だけだった。





もちろん買い手であるお客とも話をするけど
出展者同士で情報交換や裏話で盛り上がっていることが多い。
ボクはそんな会話に耳を傾けるのが好きだ。




真ん中のオーバーオールを着ているペコちゃんは
ボクも以前持っていたものと同じ。

値段を聞くと130.000円

周りの人は「うちにもあった」「捨てずに取っておけば良かった」などと
言っていた。

ボクはどうしても思い出せない。
どうしてボクの収集品の中に残っていないんだろう
捨てた記憶はない。




今回、ひとつも買い物はしなかった。
出展されているブリキの玩具類はボクも持っている
この自動車なども何種類かは同じ物を持っている。




アトムやロボットもボクは持っている。
もっと良い状態のアトムや鉄人28号だ。
そんな話を出展者に話すと是非見たいという。

換金が必要になっても手放さなかった。
この先は・・・分からない。

一生懸命になって収集したことはなく
気がついたらブリキの玩具やガラクタが集まっていた。




ボクがブリキの玩具を集め始めたのは
1968年・・・ある挫折がきっかけだった。

その時は前途ある将来なんて夢はなく
自分の育った子供時代に夢や郷愁を感じた。

でも日本でのブリキの玩具製造のピークは
過ぎていて
中国製のブリキのオモチャが
出始めていた。






快く撮影を許してくれた出展者の人たちと
交わす言葉は心地良い。
同時代体験の人や若い人・・・
オタクっぽい蘊蓄をぼそぼそと聞かせてくれた
金髪の青年もいた。

デジタルではない
アナログな世界への回帰を夢見ているようだった。

ボクも半分はデジタルなブログを始めたり
もう半分はアナログな手工芸にも導かれている。




ボクが幼い頃、岡山に住んでいた従兄弟が佐藤製薬にいて
会えばお土産にサトちゃんの人形をくれた。
そんなことを突然思い出して撮った一枚。



高倉健さんの「鉄道員(ぽっぽや)」を見たときに
主人公の健さん扮する国鉄マンの乙松の部屋には
SL時代の逸品が雑然と並べてあった。

ボクも欲しかったけど、どうやったら手に入るのか
分からないまま忘れてしまった。

友人のカメラマンは最近鉄道に凝り始めている。
そんな友人のために撮ってみた。



フーテンの寅さんが持っているような革のトランクを手に入れて
喜んでいるのは仲間のクリエイターだ。

出展していたオジさんは缶ビールを何本も飲んでいた。
並べてある品物の中に「スーパードライ」とスルメとソーセージと
サトちゃんの人形をセットにして200円だと言う。

早速ボクはそのビールを買って飲んでいると、見ていた彼女は革のトランクを発見
交渉の末、なんと2000円でゲットした。

気前の良いオジさんは、売り物である色んな雑貨を
トランクに放り込んでくれた。

宝物で一杯になって満面の笑みを浮かべた彼女と
また会おうなと言ってくれたオジさんのツーショットです。

2008年6月28日土曜日

クリエイターが集まった

未知のクリエイター達と某日某所で会合を持った。

集まったのは16名

この日ボクはフラッシュを焚かずに
撮影しようと思った。

フラッシュを焚いた写真は
証明写真か手配写真のようになって面白くない。

光量が足らないので
当然ブレてくる。

クリエイターの誰もきれいな写真なんか
求めていない。






新しい出会いの場でのお約束・・・
まずはそれぞれが自己紹介となります。

音頭を取ってくれた山羊ちゃんから一人一人に
封筒が配られた。

その封筒には一枚のカードが入っていて
「○○○の話を聞かせてください」と書かれてある。

さあ、みんな慌て始めた。

面白いアイデアにみんな乗ってきた。
そのカードに自分の名前を書き込み
一人づつ配られたテーマに沿って
語り始める。





愛知万博の時にシベリアから運ばれてきた
マンモスの木箱を作ったのは彼だ。


彼女は日本国内でベルギー人に助けられた
怖い話を披露してくれた。



個別のテーマに沿った自己紹介は
どんな話題が出てくるか分からない。
真剣に耳を傾けながらも、自分のテーマを考えている。



ビールも食事も美味しいのだが
みんなが語るお話はもっと美味しかった。


発表する自分のテーマについて
相談し合う光景もいつもの自己紹介では見られない。


ワインにソムリエがいることは知っていたが
野菜ソムリエ」という職業があることを始めて知った。
彼女はその中でもマイスターという資格を持っている。


熱く父親との確執を語ってくれた。
親不孝者のボクにもジーンとくる。




「クリエイターズ・マーケット」で移動屋台を出店していた。
順番に並んでいる人たちを避けて、裏からこっそりとビールを買わせてくれた。




次々とユニークな自己紹介が語られていく。
ある人は面白おかしく、
ある人は問題を提起しながら、
ある人は熱く自分の思いを語る。



与えられたお題である「自分の初体験」を語りながら
当時のことを思い出しているうちに
感極まったのか・・・涙を流す青年もいた


後で聞いたら目にゴミが入っただけだった。


自分の自己紹介が終わった安堵感から
一人で踊り出す娘もいた。



次の集いは、彼らの住む山里の古民家での合宿と決まった。




最後のこの写真は料理を運んでくれた
可愛いお嬢さん。
冒頭の集合写真を撮ってくれた。



2008年6月26日木曜日

のんびりと時間が流れる

のんびりとした一日だった。
タイ行きの資料を整理したり
タイの友人へメールを出したり
タイ好き仲間とのメール交換

「クリマ」で知り合った仲間との
会合が明日あるのでその調整をしていた
15人のメンバーが集う。

昨日教わった撮影術を試してみた。

多肉植物やハーブなどの鉢物がものすごい勢いで成長している。




ラベンダーの咲き遅れた花が一輪
か細く咲いていた
背景を飛ばしてみると夢の中の一輪みたい。




友人からもらったパンジーも
まだ咲き続けている。
夏までには花は終わると言っていたのに
今頃咲き乱れている。




馬車の車輪がだいぶ良い色に剥げてきた。
西部劇に出てくるような朽ち果てたジャンクになるには
まだまだ時間がかかりそうだ。

良い味を出してきたら
バッファローのスカルと一緒に
飾ってみたい。




頼まれていたバレープログラムが印刷屋さんから
あがってきた。
次の日曜日にはカメラマンとしてバレーを撮影する。


2008年6月25日水曜日

色気をだす





またまた表札制作の続きです。

仕上げ彫りが終わったので
彩色です。

墨をすり、ニカワ液を混ぜて
彩色の用意をする。

側面には発注してくれた友人の名前も彫ってあるので
これは落款風に朱墨をすりニカワ液を混ぜる。

これが朱墨です。
習字の添削に使う朱液では材に滲みこみ
朱色も冴えないので
落款にはこの朱ボクを硯ですることになる。






これが膠(にかわ)液です。
墨や朱墨に入れて滲みの防止や定着を
促進します。

配合は作家によって色々と蘊蓄があるようだが
ボクは朱墨や墨を10とすると3割くらいの濃度で
配合する。



表面の氏名には墨を入れました。





側面の文字には朱墨をいれて
彩色は完成です。


2〜3日放置して彩色が完全に乾燥するのを
待ちます。

そして下絵の紙を剥がして
防水と材の保護のために
オイルを塗布して完成です。

もちろん表札を掛けるための
穴を裏面に彫ります。












2008年6月23日月曜日

もっと深く彫り下げる。

前回に画像を載せた表札の続きです。

梅雨の合間は材を彫っているのが一番です。

iPodから音楽を流して無心に材と向き合う。
気がつくと1〜2時間はすぐに経ってしまう。


名前の深さを測ってみると
7mmほどになったので
これで荒彫りは終わり仕上げ彫りにかかることにしよう






ボクの木彫作品を3点ほど引き取ってくれている
友人からの依頼なので彼の名前を側面に彫る。

彼の友人がマイホームを建てたので
表札を新築祝いにプレゼントしたいと
言ってきたのが6月始めのこと。

ホームセンターに行けば機械彫りだけど
2万円くらいからある表札。
それをわざわざボクに手彫りを依頼してきた。

ならばボクも一生懸命彫らせていただこう。


2008年6月21日土曜日

苛立ちを鎮める時

気分が落ち込んでいるのだが
何故か妙に心の中に苛立ちを感じるときがある。

そんな時に、穏やかな気持ちにさせるのに
一つの儀式がある。

それは刃物を研ぐと言うこと・・・
風呂に入って体を清め、日頃から体の中に沈殿している酒を抜き、
まず砥石を平らに保つ研ぎをからはじめる。

今日研いだのは日頃からお世話になっている
彫刻刀
ルーペで刃先を確認して刀を選び出す。

36本の彫刻刀が研ぎを待っていた。
ほぼ一日かかって研ぎあげた。



この刀はボクが一番気に入っている。
しかも一番値段が高い、刀は300本くらい持っているが
彫る場所によって刀を変えるのだが
何故かこの4本はボクのそばにいる。

一本が平均4000円〜6000円もする刀の中でも
飛び抜けてダントツに最高級な値段だった。

印刀以外は特殊な使い方をする。
入り隅や底辺を平らに仕上げるときに
使っている。



研ぎ終えた彫刻刀での最初の作業は
この表札を彫り終えること。



「一刀三拝」や「一刀入魂」とか言われる木彫に
どっぷり浸ってまもなく10年が経とうとしている。

初期の彫刻刀は使う機会が無くなってしまったが
捨てずにしまってある。
物好きが木彫をやりたいと言ってきたときに
進呈しているから随分少なくはなった。


上の表札を彫るときに使っている
彫刻刀に整列してもらった。

イライラする気持ちは失せていた。
剃刀よりも鋭い切れ味の彫刻刀に変身していくとき
ボクの気持ちも浄化されて穏やかになっていくのが
よく分かる。

切れ味の良い刀で、大好きな材と向き合うとき
時間の経過は頭の中から消え去っている。

今日・明日は雨だし出かける予定もない
しばし至福の時間に没頭できそうだ。