2009年1月10日土曜日

自作豆本の世界に魅せられた -5

豆本制作では素人のボクの元にも
いろんな方から自分も作ってみたいという
要望が増えています

師匠の田中栞さんに出会う前に
自分で作った豆本があった
その豆本は装丁はしてなくて
ただジグザグに折りたたんで
天ノリ加工をしただけの素朴な物

その豆本が素敵だと感じてくれた
消しゴムハンコの作家と
コラボレーションを始めている

そして今年初めての第二稿ができあがった

自分でも作ってみたいという方のために
あくまでも素人であるボクの制作方法を紹介してみます

ボクの作った豆本は
B4サイズの用紙に75×75mmのマスを
一列4面並べます

B4紙面の中に3列が配置され
そのB4の用紙を4枚で一冊になるように
構成してある

まず消しゴムハンコ作家に
全ページのストーリー作りをやってもらった

彼女は消しゴムハンコ作家でもあるが
五行歌も作っている

題を「愛の五行歌集」として
ラフ案としての構成をしたのが
下の画像です


そして豆本に載せていくための
素材も用意する

第一回目のラフなデザイン原稿を元に
つか見本を作ってみた

赤い糸で結ばれているはずの男女の糸が
一本ではなく
ややこしく絡まっている
そんな図を描いてみた


原稿の上にトレーシングペーパーを乗せ
赤い糸で絡まっている様子や
ハートが出来かかっているのを
張り込んでもらった


その赤い糸をスキャナーで読み取り
デジタル画像にしてページに割り当てている
イラストの赤い糸ではなく
実際の糸を使ったのでリアルな素材感が表現できたよ

そして恋がみのり
若い二人は一つの道を歩み始める
・・・というのが全体のストーリー

下のハンコ版画は
チャップリンの「モダンタイムス」の最後を
参考にした

第一案のデザインから
第二案での修正が下の画像
ラフ案と実際に使うことになった原稿の対比です

今回の豆本では田中栞さんに助言をうけた
奥付もつけてみた


左側が第一案
右側が今回提示した第二案
これをもとにデザインや画像などのチェックを
すませて最終段階にはいる