雨だったけど武井武雄展に行ってきた
清須市はるひ美術館はこじんまりとした
雰囲気のいい美術館だった
お目当ては展示されている
武井武雄の150点の作品群と
実物の作品を持参してくれた
田中栞さんのトークショーと
武井武雄の収集品たち
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武井武雄は童話の添え物だった子ども向けの絵を
童画 と命名して芸術の域まで高めた
しかも絵の表現方法だけではなく
本という表現に対して
絵 文章 装幀 函 印刷方法など
一冊まるごとこだわりをもって
制作している
ボクの手元にある季刊銀花によれば
余技といいながらも
陶芸や木彫などにも才能を見せてくれている
武井武雄に関する解説は
田中 栞さんのブログに詳しいから
興味のある方はそちらをどうぞ
オイラは
豆本作家の田中栞さんの押しかけ弟子でして
弟子とも認められていない
自称な存在なんだけれど
お話上手な師匠から
豆本や書籍に関する世界を学んでいる
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その師匠が特別企画のトークショーに
持参されたのが武井武雄の限定刊行本
苦労して手に入れた経過を聞くと
コチラまで嬉しくなってくるんだ
そのお宝が大きな一冊の豪華本
地上の祭
この本は国会図書館にも
2冊しか無いという
こんな貴重な豪華本を
ケース越しではなく
実物を見ることができたことが
今回の大収穫
豆本作家のnanakikaeさん(花霞堂)が
アシスタントでトークショーに
集まった方々の中を手に持って
廻ってくれた
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刊行本はどれを見てもスゴイの一言
その中から一部を・・・
これは切り絵になっていて
下の紙の色が左右で違うから
見る人にもイメージの変化を楽しむことができる
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エリアナ姫と蝶
めおと函入り
厚紙の本文の中に
絵を焼き付けたアルミナ磁器の盤が
はめ込まれている
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鳩と奇術師
めおと函入り
粉末インクを磁化させて粗い布地に
静電印刷してあった
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お約束の製本講座
今回は和綴じ本
洋本との違いから解説してくれ
実際に一冊の和綴じ本を作ってみせてくれた
参考書では分からなかった技法が
一気に解消されてしまった
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トークショーが終わった頃
参加者の一人が持ってきた
地上の祭
その方のお父さんが収集していた
刊行本の一冊とのこと
武井武雄直筆の木箱に入っていた
丁寧に保存されているから
世の中は広いねぇ
入れている小さなトランク
ボクは革で作りたくなって