2011年3月17日木曜日

自作豆本の世界に魅せられた -25 豆本展に向けて

被災にあわれた方々の悲しみを想う

親しい友の安否は
今でも不明だ
安否情報のネットワークを
フルに使わせてもらっている

送ろうとして準備した
すぐに必要になるだろう品物を
詰め込んだ
段ボール箱も送れない

テレビの前に坐っていて
追体験をしているような錯覚に陥る
でもボクは被災者ではない

twitterを眺めていると
泣いてしまう優しいつぶやきや
天罰だ という唾棄したい言葉もある

今は途方に暮れている被災者も
もう少ししたら
悲しみを乗り越えて
立ち上がってくると思う

ボクの周りにいる感性豊かな
物つくりたちは動き始めている
自分の置かれた立場をわきまえ
自分のできることは何かを
模索して動き始めている

そんな仲間たちの動きに
感動を覚えながら
ボクはボクのスタンスを決めていく

やがて
きっと復興のために立ち上がってくる
被災者のために
ボクができること

悲しみを自分のものとして
平常心を取り戻し
取り乱すことなく

今そこにあること
やらなければいけないこと

その日常を取り戻すこと
そして
ボク達のエネルギーと
復興に向けて立ち上がってくる人たちとの
連携していけるだけの
豊かな微笑みと人間性を保持する

色々な方達から目前にある
イベントへの懐疑がもたらされる
自粛したいと思う人はそれでイイ

それぞれが置かれた立場を
精一杯生きること
それが
ボクたちの生きていく糧

わずか一週間前に予定していた
活動を再開する

名古屋での豆本展
東京での豆本展
池田町も
クリエーターズ・マーケットも
息を吹き返したように
動き始めた

滞っていた様々なフライヤーを
手分けして配布していく

そして物つくりたちの作品を
見せてもらい
刺激と勇気をもらってきた

テデイベア作家のK子さんに
色々なフライヤーの束を渡し
彼女の作った豆本を見せてもらった

今回の豆本展には
作ってもらいたい作家をボクなりに
選び出した

きっと思いもかけない
豆本が出来てくると思っていたんだ

製本という正統派の
技術の範疇には及ばないけれど
感性豊かな作家達の熱情はほとばしり
丁寧に表現されている

自分の表現枠とは違う作品を
手に取れる喜びはとても嬉しい
6時間近くも話していた
少し滅入っていたボクに渇を入れてくれた

オイラも発散させなければいけない