2010年5月26日水曜日

タイから無事に帰国・・Vol,13 探し当てた場所

不思議な出会いってあるもんだね

友人に下調べをしてもらった革細工のお店を
訪ねてバンコク近郊の町を訪ねた
地図通りに電車を降りて 
食堂に入りまずは一服
店内はボク一人

焼きそばとビールを終えて
店の主人に ココでタバコを吸っても良いか? と
許可を得てからプカリとはじめた

あとから入ってきた女性が
ボクをにらんでいる
何 ? って聴くと

店内ではタバコを吸うなと言う
オイラは許可をもらって吸ってんだと
やりかえしたが
大人げないからタバコを消したんだ

するとさすがはタイ人気分を変えて
笑顔で話しかけてきた

どこから来たのか
日本人なのか
赤シャツと黄色シャツのどちらが好きか
興味津々で質問してくる
ボクは持っていた作品集の豆本を見せて
今回の旅の目的を話すと表情が変わり
何か分からないタイ語を発した

自分の食べた分と
ボクの焼きそばとビール代まで支払うと
さっさと外に出て行った

早く出てこいと言うのであとをついていくと
近くの店舗に入っていった

なんとナント革の材料店なんだよ
そして女性はその店の娘だという

友人の下調べの地図には載っていない店
卸しかしないけれど
日本から来たのだから
少しでも分けてくれるという

薄暗い店内には革や染料や金具がいっぱい
値段を聞いてはその安さに
歓声をあげて見て回っていると
家族が出てきて喜んでいる
改めて名刺交換をしたんだよ

まだ旅は始まったばかり
田舎にも行きたいからと言って
少しばかりの道具類を買った
いきなり親戚ができたみたいなんだ

偶然の出会いってあるんだよ
やっぱりドコででもタバコは吸ってみるもんだね

オヤジとお母さんは
恥ずかしがってキャーキャー言って
カメラから逃げ回る

知っている作家を紹介して欲しいというと
あちらコチラに電話をしてくれた

そして友人の作ってくれた地図を見せたよ
タイ人は地図を見るのが苦手なんだ
地図に示された場所が分からずに
天地をひっくり返しては家族で話し合っていた