2011年6月24日金曜日

My Dear Friend -174/クリエーターズマーケットVol.24-3

転がる石には苔は はえない

久しぶりにボブ ディランの
Like a Rolling Stone を
聞いて思い出した言葉
(ずっと誤解していたんだけどね)

ゆく河の流れは絶えずして
しかももとの水にあらず・・・
鴨長明の方丈記とは
違う感慨で聞いていたんだ

幸いなことに
ボクの周りにいる仲間たちは
どんどんと進化しているかのように
新しい作品や活動をしていて
いつもオイラをビックリさせてくれる

昨日紹介した
Picnic Worksさんもそうだし
今日紹介する
ヨシダインテリアや
ジャンク作家のF45もそうなんだよ

親しい友人でもある
ヨシダインテリアのブースを
覗いたときに
ふと これは
コンセプチュアル・アートでは??
と 思ってしまった
ボクなりの捉え方なんだから
ヨシダ君は笑ってくれると思う

もちろんインテリアブースなのだから
物質で構成されているのだけれど
ガランとした広い和風の空間には
ヨシダインテリアの観念的なイメージが
静謐な香りと共に漂っていて
大きなクリマ会場の
賑わいとは一線を画していた

ヨシダ君と少し前に語り合った時は
大震災のあとで
親友を亡くした現実のなかで
彼自身の内面は重く悲しい
感情が渦巻いていた

彼のブログを読んで
会いたくなったんだ

ボクたちは
飲むほどに酔うほどに
熱くなっていった

胸の奥にどす黒く
おき火のようになっていた激情が
昇華されると
こんな風に表現されるものなのかと

物質主義に毒されている
オイラは牙を抜かれたように
ビールを飲みに走ったよ

もう何年も
F45のJUNKな作品を撮らせてもらっている
最近は毎回毎回
いい意味での期待を裏切られているよ

前回見せてくれたジャンク作品の
継続を予想していると
今回の新しいJUNK作品は
明らかに違っているんだ

T-Bearの作者共鳴グループを
引っ張っていった
彼らもまた
唸っていた

クリマの豆本展ブースにも
F45の豆本が展示されているんだけれど
他の豆本作家とはふた味くらい
異質なんだ

彼女のキャッチコピーは
古びた素材を
新しいカタチに

と言うんだけれど
確実に新しくなっている

旧態依然が悪いとは言わないけれど
あまりにも多いから
F45の作品の中には
生きているという感覚が
感じられて
またたくさんシャッターを
押してしまった
How does it feel
How does it feel
To be on your own
With no direction home
Like a complate unknown
Like a rolling stone

ディランの唄は
転石苔が生えずではなく
転がり落ちていく悲しい
女の唄だった