2008年11月19日水曜日

古本市に行って宝物を発見

大好きなギャラリーカフェからのお知らせで
今日から古本市をやっている事を知った

主催者のメグちゃんとは挨拶もそこそこに
会場に陳列されている古本の背表紙を確認していった
古書店はオーナーの意識が反映される

このギャラリーに集まってきた古本の中からは
ある種の臭いが漂っていた

あるぞ! あるぞ・・お宝だ

これは明日打合せをする消しゴムはんこ作家にプレゼントしよう
彼女は来年個展をやるといっていたから
何かの参考になるはずだよ



以前持っていたはず・・・
でも引っ越しの間に行方不明になっていたので
再会を喜んでしまった



普通の図書館でもタイに関する書籍では
オイラの蔵書には叶わない
タイと名が付けば硬軟問わずに買い漁っていた
その蔵書にも洩れがある




学生の頃大切にしていて別れてしまった本
こんなところで再会するとは


とても素敵な写真やイラストが満載されている
制作のヒントになりそうだから
あえてページは開かずにおこう




かってボクの住んでいた伊豆・湘南で物作りに励んでいる作家
アイデア満載のライフスタイルには脱帽する
この本で物作りに開眼したり
座右の書にしているクリエイターも大勢いるらしいぞ
ボクも三冊くらい買った
でも買っては人にあげていたから手元にはない

きっとまた若い人達が持って行くんだろうな・・・と
思いながらも手に取っていた





懐かしの植草甚一

JJ爺さんの本は復刻版が出て最近になって若者に受けているそうだ
明治41年生まれのJJ氏のライフスタイルや紡ぎ出す文体に痺れていた70年代を思い出すよ




タイに通い始めてから
ずっと欲しくて神田のアジア文庫で眺めていた
しかも手が出なかった

当時の値段は28,000円
それが5,000円で手にはいるとは・・・・
誰か泣く泣く手放したんだろうな
少々考えたが出会った日が吉日だぁ

JJ氏ならば今日ボクの倍の本は買っているね
ボクが支払ったお金は1万円と少しだった

メグちゃんは大きな紙袋に入れてくれた
大事にかかえて車にのせたよ
良い買い物をして すごく満たされた気分になって・・・・
しばらく走ってから一眼レフをいれた鞄を忘れていることに気がついた

笑うなよ

刻字 完成近し

童地蔵は顔の粗彫りを終えて
合掌と衣にとりかかる段になってきた

刀を持つ手も落ちついてきたし
パソコンのメインテナンスに時間がとられている間は
刻字を続けていた

お地蔵様の固い木と格闘していたせいか
刻字用のセンの木に向き合うと刃が自分の指先のように動く

「飲笑娯楽」は依頼主の意向もあって蒲鉾彫りにしてみた
次の作品は船底彫りでやろうとおもっている



落款も彫り上がった



落款に入れる五彩から朱墨も用意した

朱墨をすり 膠液を入れる
落款は極細のラインで彫り上げてあるので
彩色には神経をつかう
面相筆も極細 隅を掃除する刀も0.5mmの細いものにする
ルーペも傍らに準備した

あとは心が落ちつくのを待つばかり

字は基本通りの胡粉をつかう