ボクがもらった宝物
バースディパーティで
友人の美容師のジュンちゃんが
何だか大切なものを
手で包み込むようにしてもってきた
これYU-sanにあげるよ
ってボクにくれたんだ
何だか分からないけれど
大切にしていることだけは分かった
プラズマで断裁したという金属片を
バネや鉄片と組み合わせてある
断裁したところは銀色に輝いていてキレイ
でも・・・・何??
おかしいなぁ・・彼とは感性が似てるはずなのに
ボクの頭の中では理解するために
グルグルと回転しているんだよ
ジュンちゃんがボクにくれた大切な物なんだ
きっと価値のあるものなんだ
素敵なオブジェなんだ
大切にしないと叱られそう
あとでゆっくりと何なのか考えよう
どちらが表裏なのかを聞き忘れたが
ビールも美味しいし
ボクは大切にしまっておき
酒と料理と若い女の子に囲まれてご機嫌だった
そして
お店に忘れてしまって帰ってきたよ
その忘れ物は
一つだけではなく
海岸に行ったら
流木や貝殻や石を拾ってきてねと
頼んでおいた皮膚を研究している女性からの
プレゼントも忘れてきた
いま手元に戻ってきたプレゼントの数々を
眺めている
鉄のオブジェ
貝殻
流木と椰子の木の皮
不可解な取り合わせの品物を前に
理解したよ
無理に理解しなくても良いんだと・・・
そしてこれも忘れてきた
貸していただいた本
月の下で
という写真集に見入ることにするよ