2009年7月31日金曜日

新刊であれ中古であれ本は香しい-27/番外編

友人から一冊の素敵な可愛い本を
貸してもらった

「アナ・トレントの鞄」
クラフト・エヴィング商會 (新潮社 刊)

先日見た映画
「ミツバチのささやき」のポスターにもなっている
主役の少女が持っている革の鞄からの
インスピレーションから
生まれた本だとのこと

だから本の題名も
主人公の少女の名前
アナ・トレントが表題になっているんだよ

作者がこの映画を見て
気になっていた「アナ・トレントの鞄」を持って
仕入れの旅に出ます
出会った色々な 物に出会い
それを仕入れ
ボク達に一点ずつ紹介してくれる

でもね
映画「ミツバチのささやき」を
見ていない人にはアナ・トレントが
何なのか分からずに
取っつきにくいかも知れないよ

いやいや
そうでもないかな

ボクにこの本を貸してくれた
友人はこの本を先に読んでいて
映画を見たくなった・・と
言っていたからな

紹介してくれるいろんな物から
物語が始まるようで
ていねいな言葉と作者の素敵な世界観が
かいま見られます

雑貨好きジャンクな物が好きな人には
たまらない世界だと思うよ

ざぁっと一読してみたけれど
今度はゆっくりとページを繰っていきたいと
思っているんだ

不思議な世界を体験したので
クラフト・エヴィング商會の別の本

「どこかにいってしまったものたち」
「ないもの、あります」の
二冊を発注したよ


2009年7月30日木曜日

新刊であれ中古であれ本は香しい-26/番外編

先日見た映画
「ミツバチのささやき」のストーリーが
今ひとつ よく分からない

幼い姉妹を演じる少女の演技や
小道具に目を奪われていて
ストーリーを追いかけられなかったからね

伏線として語られるのは
映画フランケンシュタインを見る少女や
授業に出てくる人体標本や
猫の首を絞めたり
死んだふりをする少女の姉

そして後半に出てくる
スペイン内戦で
脱走兵らしき傷ついた青年
それをかくまう少女

淡々とエピソードを重ねていく少女の視線が
とても美しい

幼い少女には死や犯罪や犯罪特性が分からない

絵画のようなカメラワークも
確認したい

そう思い中古DVDを買ったよ

同時に見た映画
エル・スールの方は
中古DVDが高くて買えなかった


絵画のような美しい映画の後には
ハラハラドキドキの映画を楽しみたくなってね

オーガニック料理を食べて
身も心も癒された気分のママでいられないのが
ダメなんだけれど

コレステロール一杯のステーキを
食べるような気分で
CIAのスパイアクション
ジェイソンボーン三部作も
ミツバチのささやきと
一緒に
買い求めたんだよ

記憶を無くしたCIAの
殺人マシーンである主人公が
任務としての殺人と
人間としての
良心のはざまに揺れる物語なんだけれど

いわゆる悪人は出てこない
東西冷戦が崩壊した頃が舞台で
歴史の転換期に翻弄されてしまう人物や
国家機関の謀略犯罪も
どこか ミツバチのささやき のテーマに
似ている気がしているんだ




2009年7月29日水曜日

友人のイベントお知らせ

友人の Cor (コル)さんが
主催する
雑貨+Antiques+Junk マーケット」の
フライヤーが届いたから紹介するね

日時/場所
8月15日(土)・16日(日)10:00〜17:00
亀山ハイウェイオアシス 上屋広場

ナチュラル雑貨・ヨーロッパ・アメリカ
・アンティーク・セレクト雑貨・リネン
・手芸小物・バッグ・洋服
・木工品・etc

いろんなショップやクラフターが
集まるとのことだよ

詳しい地図は下の画像をポチッとしてね

残念ながらボクは出ないけれど
興味のある人は出かけてみて下さいな

2009年7月28日火曜日

久しぶりの映画

自分だけでは まず見に行くことのない名画を見てきたよ

39さんという感性豊かな若い友人に誘われてのご一緒

入れ替え制の2本立て 
「ミツバチのささやき」 
「エル・スール」 
という
1940〜50年代のスペインが舞台
少女の目を通してみる家族映画だった

バイオレンスやドンパチやカーチェイス主流の
ハリウッド映画とは全く違う静かで穏やかな
趣のある映画

ビクトル・エリセという女性監督が
繊細できめの細かいカット割りが続く
デリケートで情感あふれる作品だったよ

固定カメラと手持ちカメラのアングルの良さが
光と陰をうまく捉えていて
心理描写の表現は秀逸だったよ

いまでも印象的なカットは
目に浮かんでくる

ストーリーを追いながらも
1940年代という設定だから
背景の家具調度品や
古びたジャンクな生活雑貨などの小道具も
楽しめたよ

いまどきの女の子のファッションの源流みたいな
レギンスの上にスカートといった
着こなしも見ることが出来た



2009年7月27日月曜日

デザイン作業-6

某日の昼下がり

とある場所で車を止めて
話を始めた時のこと

隣に座る素敵な女性 ( 特に名を秘す ) から
ハイって
素敵にラッピングされた
素敵な贈り物を手渡された
いつもの事ながら
素敵なラッピングは困るんだよ
中身は早く見たいんだけれど
包装も可愛いから開封をためらってしまうよ

オイラの誕生日にはまだ少し早い
二人の仲に何か記念すべき事柄があったかなぁ?

中を空けずにその包みをボーッと眺めていたら
早く中を見ろと言うではないか

そうだよね
早くボクの喜ぶ顔が見たいよね

渋々
開封してみたんだ

開けた瞬間に
黒柳徹子さんの昔話を思い出した

*************************************

医者にかかった若き日の黒柳女史は
次回の診察日に検便を持ってくるように
言われたそうである

イケメンの素敵な若い医者に
むき出しのマッチ箱での検便を渡すのに忍びなく

自分のウンチの入った検便容器であるマッチ箱を
彼女は可愛い包装紙で包み
キレイな色のリボンをかけたそうだ

そして診察の日
イケメンの若い医者に
モジモジしながら
そっと 
そのリボンのかかった小さな箱を差し出した

若い医者は
テレビタレントで売り出し中の
若き黒柳徹子からのプレゼントに感激して
ありがとうと
お礼を言い
嬉しそうな表情を浮かべ
大切そうに
そのまま
机の引き出しにしまったそうである

**************************************************

二人だけの車内で渡されたのは
彼女からのイラスト原画だった

そういえば
イラストが完成したら持って行くと言っていたっけ

さあ夢から覚めて
現実に戻って
デザイン作業にとりかからねば・・・

でも素敵なイラストでしょ





2009年7月26日日曜日

忙中閑あり???-9

ポスティングされていたフライヤーを見ると
すぐ近くの新興住宅街での小さなちいさなイベント
早速出かけてみたよ

ガレージセールではなく
一軒一軒の家が玄関先に展示ブースを作っている

手作りの品物や食べ物が多かった
カントリー雑貨
ガーデン雑貨
手作り布作品
不要品もあったな

その中の出店者の方々との話が楽しかった
ポスティングは家の外観や玄関先のイメージで
フライヤーを投げ込んだという
よくぞボクんちを選んでくれたものだ

行政や町内会の味気ない催し物ではなく
フリーマーケットでもない
新興住宅街だから
住んでいる人たちの年齢構成も近いんだと思う

自分たちの仲良しグループで開いたんだよ
あちらコチラの雑貨イベントを見て回っている内に
自分たちのイベントを開こうと盛り上がったそうだよ

色んなイベントを見てきているオイラには
物足りなさはあったのも事実
全くの素人さんが始めたので
初々しさは満喫できた

継続していくといいな
発展していくといいな
オリジナルな作品性が高まるといいな

はじめの一歩は
始まったね

今回は見て回るだけで
何も買わなかったけれど
楽しめたよ

次のポスティングが楽しみだね





2009年7月25日土曜日

忙中閑あり???-8

楽しい一日だった
しかしブログに載せる画像を撮影し忘れていた

よく歩いたよ
新しい発見や見落としていた風景は
新鮮なビールとよく似ている

立ち寄ったカフェやイベント会場では
いろんな物作り仲間と出会い
声をかけあっては
その都度
楽しく有意義な
会話を楽しんだよ

年齢差を感じたり
年齢差を感じなかったり
キチンと仕上げることや
ラフなままでいいことや

自己満足的な表現と
使う人の利便さとのギャップ
メインテナンスの是非

自分だけでは思いつく限度があるけれど
分野の違う人からの助言やアイデア

潜在的に持っているクリエイティブな感覚を
顕在化させてみること
自分らしさとの融合
相手の魅力を引き出してみること

全体を見ることと部分抽出の魅力

色んな事を学んできた半日の動き
これが糧になっていくんだろうな

自分の好みだけで囲いを作ることのつまらなさに
気がついた

自己主張だけの人がいるけれど
自分自身はどうなんだ?

ボクを理解してくれる人
ボクの作品を分かってくれる人
そんな薄っぺらい自己満足の世界に浸っている
物つくりが閉鎖的な環境を作っている

それだけに凝り固まってはいないか
考えさせられて帰ってきたよ




2009年7月24日金曜日

忙中閑あり???-7

頼んであった新作を受け取るために
ジャンク雑貨製作のAYUMiと
いつもの本屋の奥にある喫茶で会った

いつ来ても
この本屋は人でいっぱい

本を読む人が少なくなった
なんて言う人がいるけれど
それは間違いのような気がしてくるんだよ


AYUMiの作品を見ながら
感想をボクが言い

彼女の最近の活動報告を聞く
自分の進む道に夢を持ちながらも悩んでいる

右往左往
紆余曲折
試行錯誤
愛憎交々
天真爛漫
融通無碍
夢睡独言
悪口雑言
自画自賛
疑心暗鬼
自己憐憫
支離滅裂
捲土重来
真向勝負
(思いつきの四文字熟語合っているかな)

機関銃のように夢や希望をいっぱい話してくる

話が多岐にわたるので
ボーッとし始めると

聴いてる!
突っかかってくる

受け取った作品は
ジャンクな木工作品ではなく
コラージュされた封筒便せんのレターセット

タイの素朴な紙でできた封筒素材に
彼女らしく目一杯遊んでいる

しかし
よく観察してみるとハジケ切っていない
いつもの迫力に欠けている
小さくまとまりすぎている

根が純粋で優しい人だから作品にも
迷いや悩みが出ているみたい

でもスランプでもないようだよ

話疲れた彼女は
ああ すっきりしたと
台風のように去っていった

話足りなかったオイラ


2009年7月23日木曜日

新刊であれ中古であれ本は香しい-25

先日出かけたMrs,kichen+3で見かけた
まだ持っていなかった
松浦弥太郎の本が届いた

友達のメグちゃんに貸してある
口笛サンドイッチを
今読んでいるよと言われたときに
彼の全著作を揃えたいと思ったんだ
ボクの周りには
一見荒くれな男で粗暴な語り口の友もいるけれど
話をしてみるとみんな優しくて
自分が恥ずかしくなる

優しくて平易で
平凡な非凡さで
いつも心地よい言葉を選ぶ
そよ風みたいな人と接していると

自分のささくれだった心が和んでくる
そんな人からのお薦め映画や本を共にすることは
とても素敵な時間だと知ってしまった

まるで松浦弥太郎の本の世界にいるみたいなんだよ

この本は
amazonで古書を探しているときに
これも松浦弥太郎の著作だと思って注文したんだけれど
届いた本の著者は
相原一雅という人だった

おかしいなぁ・・・どうして選んだのだろう

よく見たら
松浦弥太郎の監修になっていた

だから無意識に選んだんだと
おかしくなったよ




ジャンク雑貨クリエーターのAYUMiと会うのは
ひとつの本屋だと決めている

ここの喫茶には店内の本を
持ち込めるので嬉しいんだ

彼女と会う定刻時間の30分前に
出かけて買い求めた本が2冊
AYUMiと会うときには
なぜか物作りの本を買ってしまうんだな

2009年7月22日水曜日

新しい物作りへの入り口へ -2

雨が降っていたけれど
とても良い一日だった

ボクが初めてお地蔵様を掘り始めた頃
ここによく来ては
お地蔵様を眺めにきた

本来は水子供養なのだけれども
ボクはその悲しみの中に
描かれている
無情の美と優しさを感じ
たくさんのお地蔵様のスケッチをして
自分の作品のプロトタイプを作った

いまも10体のお地蔵様が
完成を待っていてくれる

そして
35年以上も昔の
疾風怒濤の青春を共に駆け抜けてきたから
素敵な友の職場を初めて訪ねた

社長でありながら
玄関前に植え込んだ花をいじっていたから
気がつかなかった

大病を患い
死線をさまよいながらも
生還してきてくれた

大好きな映画を語り
大好きな芝居を語り
大好きな酒や女を語り
大好きな書や芸術を語り
大好きな異国の旅を語り
大嫌いな人たちのことも語ってきた
主体的に関わる社会や政治を語ってきた

博学な彼から
真面目に
時には茶化しながら学ぶことは
これからも多そうなんだよ

帰路につきながら
軍歌を聴いた
「同期の桜」


2009年7月21日火曜日

レトロでジャンクなカフェを発見 -8

なんだか動きが忙しくなってきて
ブログが追っつかなくなってきたぞ

毎年7月8月は本業が
少し暇になってくるので嬉しいことだけれど
物つくりに集中しろって
啓示なのかもしれないな

先日Mrs,kichen+3さんから
戴いたプレゼントの包みが可愛いので
開封せずに眺めていたけれど
どうにも我慢が出来ず
開封しちゃった

以前PICNIC WORKSさんから
戴いたプレゼントもそうだった
ラッピングが素敵だと困ってしまうよ

そぉっと包みをあけて
中身を確認して
またそぉっとラップして部屋に
飾ってある

だから最近のボクは
ラッピングにはこだわらずに
むき出しや
段ボール箱にいれてプレゼントすることにしてる
夢がないなぁ・・と思いながらね

包みの英字新聞を手に持ってみると
重量と固さが手に伝わってくるよ

中の物の輪郭を手で触ってみて
確かめてみるんだけれど
中身を判断できない

そぉっと包みを開けてみたんだ

中から出てきたのは
ビンテージ物の万年ダイアリーだった

こんなに素敵な物をどうしてオイラに・・・
きっと宝物だったのだろうに

あとで木・金・土の表示に
ピンクのマーカーを塗ってみようかな
きっと営業日には顔を出しなさい・・って
メッセージを込めて
プレゼントしてくれたのかも知れないからね



Mrs,kichen+3タイプの財布を
10点ばかり完成したよ
雑貨に関わっているお店の人や
クリエーターたちに見てもらったけれど
すごい評価を戴き
その反応には驚いている

さすがMrs,kichen+3さんのお手本は確かだった

こんなのもあるよ・・って
次の課題も戴いてきた

ちょうどクタクタ革がたくさん集まってきたので
材料には事欠かない

大切にしているアイテムの中から
預かってきたのだから
解体して見るわけにはいかない

これも試作を2〜3個作ってみてから
感想を聞きに行きたいな

2009年7月20日月曜日

真夏の夜の夢

1982年に銀河共和国から派遣され
地球に植物採集のためにやってきて
一騒動をおこした日から27年がたち
すっかり地球人達のアイドルになったETも
今年の8月6日には367歳になるという

いまは日本とタイの親善大使として
地球防衛のボランティア任務に就いている

飛来した当時からの親友であるボクに
ETから突然テレパシー電話が入ったのは
いつものように
酒を飲み過ぎて洗面所で吐いているときだった

ETとのアンテナ役になっている某美容院に
時限爆弾が仕掛けられているというではないか


ボクはすぐに吐瀉物の始末もせずに
気付けのバーボンを一気飲みして現場に飛んだ

爆発物は旧式のデジタル事件装置がつけられていて
高性能爆薬TNTと
TNT換算の約1.34倍の威力があるC4(粘土状のプラスチック爆弾ね)を
ミックスした旧式の爆弾だが
威力は地方都市が全滅するくらいの
破壊力がある

ちなみに広島に落とされた原子爆弾(リトルボーイ)は
TNT換算で15キロトンである
参考のために数式を紹介しておくと
4.2×109 J×15×103 = 6.3×1013 Jだと表現が出来る
ボクが1970年代に学んだモロトフカクテル製造法や

爆発物処理力学や爆発物応用化学の知識ではとうてい

処理はできない

この画像が実物の時限爆弾である

映画だと起爆装置の赤いコードを
切断するのに
主人公達の右往左往の苦悩が描かれて
手に汗を握るのだが

これは映画ではなく現実なんだ

もし赤いコードでなく青のコードだったりしたら
爆破して近隣住民にも悲惨な被害がおよんでしまう

これはボクの手には負えない

ここだけの内緒の話だけれど
C4は火をつけただけだとゆっくりと燃えるだけだよ
タイのジャングルに入ったときには
固形燃料の代わりに使ったんだ


そこでボクは
すぐさま運良く沖縄で演習作戦を展開していた特殊部隊の
爆発物処理班を呼び寄せた

戦闘ヘリのアパッチが
現場に現れたのはわずか3分後である
消防署の救急車だって5分はかかるのにね

すぐさま戦闘態勢をとり
精鋭の処理班が現場に向かっていった
これで一安心

援護する兵の機敏なたくましさが分かるよね
・・えっ 分からないの?



手元の受像器には
地球を狙う
反乱革命軍の首領ダースヴェイダーの孫にあたる
悪漢 怪人二十面相のふてぶてしい顔が映し出されている

ボクたち旧少年探偵団は
この悪漢の顔写真をプリントアウトして
全国に指名手配をした

よい子の皆さん

この顔にピンと来たら
最寄りの派出所に届け出るんだよ

地球の未来は君たちにかかっているんだ