2009年7月30日木曜日

新刊であれ中古であれ本は香しい-26/番外編

先日見た映画
「ミツバチのささやき」のストーリーが
今ひとつ よく分からない

幼い姉妹を演じる少女の演技や
小道具に目を奪われていて
ストーリーを追いかけられなかったからね

伏線として語られるのは
映画フランケンシュタインを見る少女や
授業に出てくる人体標本や
猫の首を絞めたり
死んだふりをする少女の姉

そして後半に出てくる
スペイン内戦で
脱走兵らしき傷ついた青年
それをかくまう少女

淡々とエピソードを重ねていく少女の視線が
とても美しい

幼い少女には死や犯罪や犯罪特性が分からない

絵画のようなカメラワークも
確認したい

そう思い中古DVDを買ったよ

同時に見た映画
エル・スールの方は
中古DVDが高くて買えなかった


絵画のような美しい映画の後には
ハラハラドキドキの映画を楽しみたくなってね

オーガニック料理を食べて
身も心も癒された気分のママでいられないのが
ダメなんだけれど

コレステロール一杯のステーキを
食べるような気分で
CIAのスパイアクション
ジェイソンボーン三部作も
ミツバチのささやきと
一緒に
買い求めたんだよ

記憶を無くしたCIAの
殺人マシーンである主人公が
任務としての殺人と
人間としての
良心のはざまに揺れる物語なんだけれど

いわゆる悪人は出てこない
東西冷戦が崩壊した頃が舞台で
歴史の転換期に翻弄されてしまう人物や
国家機関の謀略犯罪も
どこか ミツバチのささやき のテーマに
似ている気がしているんだ