2010年3月17日水曜日

晴工雨木 -8 久しぶりに童地蔵を彫る

久しぶりの木彫だよ

3月4月5月6月とイベントが続き
通常の作品制作もやっていくんだけれど

3月のイベントへの作品作りは完了した

いつの間にか
10年間の間に彫り上げた30体ほどの
お地蔵様は処女作しか残っていない
みんな良い子で素敵な方々に渡っていった
タイにも持って行ったら友人達も喜んでくれた

精神的に少し落ち着いているので
新たにお地蔵様に取りかかっているよ

材は ブナ

カラカラに乾燥させてあるから
すごく固い
作品を彫っている時間よりも
彫刻刀を研いでいる時間の方が多くなるんだ


木取りをすませて
寸法の墨入れ状態だけの単なる角材


頭部の粗彫りから先行している
まだ首や目が不完全だね

これから衣に取りかかり
粗彫りが完成するのは今月末頃かな

頭部の粗彫りをすませておくと
衣とのバランスが取りやすくなる

暖かくなってきたから
色々な仏様と巡り会うことも多くなるから
衣の意匠ヒントも得られるだろうね

そして最終的にはお顔の表情
さてさて どんなお顔になっていくのか
ボクにも分からない



これは10年ほど前に彫った処女作
鬱から胃潰瘍や帯状疱疹で苦しんでいたときに
無心になって彫り続けていたんだよ

そんな頃にインデアン音楽と巡り会い
まるでトランス状態になって彫ることが出来た

完成したときには
不思議なことに病とおさらばした

それからは何か
心の中にあるオリが溜まってくると
木と向き合って彫ることにしていたんだ
自分のエゴやワガママを押さえないと
顔に表れてくるから大変なんだ

今回は素敵な仲間に囲まれて
素敵な交流の中にいる自分が
どんな童地蔵と出会えるかを
彫りながら楽しんでいるから

優しく穏やかなお顔が出るよ