2011年8月29日月曜日

My Dear Friend -183/いのちを想い合う

友だちの小林勇輝クンに誘われて

いのちを想い合う という
催し物に行ってきたよ
10月4日に100歳を迎えるという
日野原重明さんの
いのちの授業 の普及イベント

こういう真面目な催事は
少人数で密やかにやっているんだと
思っていた

会場の桑名市民会館大ホール
収容1338席は超満員

いまボクには
死期を迎えた末期癌の若い友人がいて
自分の死を静かに迎えようとしている
彼との接点はデザインとタイ国

彼に残された時間は
あと二週間ほどだけど精一杯
生きている

つらく苦しい抗ガン剤投与の前に
やりかけの仕事をやり遂げ
関係者には事後の対処を伝え
家族とも濃密な時を過ごし
見舞いに来た友人ともお別れを交わし
いまでは意識がもうろうとしていると聞く

死を悟ってしまった友人を
ボクは見舞いに行くこともできずに
毎日の病状の経過の
メール報告を受けるだけで
動揺していて
一日ボーッとしていたり
作業をしていても上の空になってる

そのな時の命を考えるイベント

弓削田 健介さんのミニライブや
キムタクの母親でもある木村まさこさんの
いのちのまつり の読み語り は
ズシーンと重いものが突き刺さってきた

何度も席を立とうとしたけれど
体は椅子に縛り付けられていた

ロビーには
陶彩画家の草場一壽さんの
シルクレという技法の
聖観音や千手観音などの
色鮮やかな仏画陶板が飾られていて

その輝く色彩に魅せられてしまった

その時にボクは啓示を受けた
まもなく生をまっとうする友に
ずっと手を付けられずにいた
未完成の木彫だけど
お地蔵様を一体届けようとおもったんだ

こんな ひとときを与えてくれた
勇輝クンに感謝しています