2010年6月4日金曜日

新刊であれ中古であれ本は香しい-61/ 久しぶりに買ったよ

積ん読状態の本が溜まっている

これらの本を読み終えてから
新しい本を買おうと決めていたんだけれど
フト本屋に立ち寄ってしまった

古書の匂いも新刊書の香りも大好きだから
困ったもんだ

嗅覚が働いてしまい面白そうな本に
出会ってしまう

大好きな木彫家舟越桂と
ヤン・ファーブルが対決している本を
見つけてしまった

10年ほど前に舟越さんの展示会を見るために
湘南大磯からメナード美術館まで来たことがあった

ヤン・ファーブル展が金沢21世紀美術館で
催されているときには行くことが出来なかった

名古屋に来てからどうも美術館とは
縁遠くなってしまったなぁ
名古屋のキュレーターにも知り合いはいない
ボストン美術館は1999年開館からの会員なんだぜ

伊豆の伊東市にある池田20世紀美術館などは
企画が変わるたびに
オープニングパーティに招かれて
酒を喰らって楽しんでいた


下の画像は鋲でできたヤン・ファーブルの立体

彼はキリスト者でありながら
十字架上で流された血にこだわり続けていて
動物の血や骨を用いて
現代の聖遺物を作り続けている


舟越さんの作品は昔から見ると
少しずつ変化を続けていて
最近の両性具有のフォルムには魅せられている
ボクは仏様を彫っているときに舟越作品に出会い
自分の木彫も少しずつ変化してきた
この本を見て
また新しい刺激を受け始めているよ

両性具有の作品を見ている内に
白州正子の評論が読みたくなってきたよ



ピンぼけ写真が大好きで
自分の作品も
偏った撮り方しかできないんだけれど
それでも良いと言ってくれるファンがいるからね

「ほぼ日刊イトイ新聞」に連載されている頃から
楽しみに読んでいて我が意を得たりと
思っていたら単行本になっていた

今回のタイでは会話につまずくことが多かった
単なる旅行者とか傍観者ではなく
紛争の現場に入ってみたり
友人の仕事を手伝ったりしていたから
日常会話以上の専門的な
コミュニケーションが出来なかった

ボクのタイ語は政治と愛は語らないという
スタンスでいたんだけれど
今回ほど専門用語が欠落していることに気がついた

レザークラフトは?
ぬめ革は何て言うの?
JUNKって?
金具は?
木工作品は?
彫刻刀って?
制作過程は?
そんな単語の出ている参考書は無いんだよ

簡単な英語と日本語を解してくれるタイ人に
助けられて過ごしていたわけだよ

初心に帰って基本タイ語から学習しようと
思った訳さ

それには男女の会話からと思って
タイ語会話の参考書を漁り始めている

分かっているんだよ
泥縄だってことはね




革細工の参考書は見つけたときに買うことに
決めたんだよ

知っている技法の確認って言うんだろうね
ボクの周りにはキチンとした革工芸の作家が
増えてきているから
適当に作っているオイラでも
基本は知っているんだよって言いたいじゃん