積ん読状態の本が溜まっている
これらの本を読み終えてから
新しい本を買おうと決めていたんだけれど
フト本屋に立ち寄ってしまった
古書の匂いも新刊書の香りも大好きだから
困ったもんだ
嗅覚が働いてしまい面白そうな本に
出会ってしまう
大好きな木彫家舟越桂と
ヤン・ファーブルが対決している本を
見つけてしまった
10年ほど前に舟越さんの展示会を見るために
湘南大磯からメナード美術館まで来たことがあった
ヤン・ファーブル展が金沢21世紀美術館で
催されているときには行くことが出来なかった
名古屋に来てからどうも美術館とは
縁遠くなってしまったなぁ
名古屋のキュレーターにも知り合いはいない
ボストン美術館は1999年開館からの会員なんだぜ
伊豆の伊東市にある池田20世紀美術館などは
企画が変わるたびに
オープニングパーティに招かれて
酒を喰らって楽しんでいた
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下の画像は鋲でできたヤン・ファーブルの立体
彼はキリスト者でありながら
十字架上で流された血にこだわり続けていて
動物の血や骨を用いて
現代の聖遺物を作り続けている
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舟越さんの作品は昔から見ると
少しずつ変化を続けていて
最近の両性具有のフォルムには魅せられている
ボクは仏様を彫っているときに舟越作品に出会い
自分の木彫も少しずつ変化してきた
この本を見て
また新しい刺激を受け始めているよ
両性具有の作品を見ている内に
白州正子の評論が読みたくなってきたよ
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ピンぼけ写真が大好きで
自分の作品も
偏った撮り方しかできないんだけれど
それでも良いと言ってくれるファンがいるからね
「ほぼ日刊イトイ新聞」に連載されている頃から
楽しみに読んでいて我が意を得たりと
思っていたら単行本になっていた
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今回のタイでは会話につまずくことが多かった
単なる旅行者とか傍観者ではなく
紛争の現場に入ってみたり
友人の仕事を手伝ったりしていたから
日常会話以上の専門的な
コミュニケーションが出来なかった
ボクのタイ語は政治と愛は語らないという
スタンスでいたんだけれど
今回ほど専門用語が欠落していることに気がついた
レザークラフトは?
ぬめ革は何て言うの?
JUNKって?
金具は?
木工作品は?
彫刻刀って?
制作過程は?
そんな単語の出ている参考書は無いんだよ
簡単な英語と日本語を解してくれるタイ人に
助けられて過ごしていたわけだよ
初心に帰って基本タイ語から学習しようと
思った訳さ
それには男女の会話からと思って
タイ語会話の参考書を漁り始めている
分かっているんだよ
泥縄だってことはね
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革細工の参考書は見つけたときに買うことに
決めたんだよ
知っている技法の確認って言うんだろうね
ボクの周りにはキチンとした革工芸の作家が
増えてきているから
適当に作っているオイラでも
基本は知っているんだよって言いたいじゃん
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