またまた表札制作の続きです。
仕上げ彫りが終わったので
彩色です。
墨をすり、ニカワ液を混ぜて
彩色の用意をする。
側面には発注してくれた友人の名前も彫ってあるので
これは落款風に朱墨をすりニカワ液を混ぜる。
これが朱墨です。
習字の添削に使う朱液では材に滲みこみ
朱色も冴えないので
落款にはこの朱ボクを硯ですることになる。
これが膠(にかわ)液です。
墨や朱墨に入れて滲みの防止や定着を
促進します。
配合は作家によって色々と蘊蓄があるようだが
ボクは朱墨や墨を10とすると3割くらいの濃度で
配合する。
表面の氏名には墨を入れました。
側面の文字には朱墨をいれて
彩色は完成です。
2〜3日放置して彩色が完全に乾燥するのを
待ちます。
そして下絵の紙を剥がして
防水と材の保護のために
オイルを塗布して完成です。
もちろん表札を掛けるための
穴を裏面に彫ります。