今時の寒い風を利用するとイイネ
分厚いスルメイカが2杯手に入ったから
開いて酒で拭いて
寒風の中にさらして一昼夜
こうすると水気が飛んでイイ固さになるんだ
ワタは傷つけないように
多めの塩と酒をまぶして
冷蔵庫で保管
オイラはタイから持ち帰った天然の塩を使う
塩だけ舐めても味があるんだよ
伊豆や湘南では
イカのくちばしをメボって言うんだけれど
コチラでは何というのか知らない
一匹に一個しか採れないから
一晩干したら
串に刺して遠火で焼いてさっさと食べちゃう
水気の飛んだイカを切るには
直角に切ってもいいんだけれど
オイラが漁師さんから教わったのは
包丁を斜めに入れていく
この方がワタと絡む面積が多くなるから
旨味がましてくるよ
お店でも美味しい塩辛は
斜めに切ってある
大量生産は直角切りだね
冷蔵庫で寝かせておいたワタと
イカを混ぜる
この時に好みで酒を振ったり
ミリンを少々入れてもイイ
熟成するには2~3日冷蔵庫で
寝かせるんだけれど
待ちきれず
お酒の友となる
熟成して塩とワタとがなじんできたら
ユズを細かく切って一緒に混ぜてしまうんだ
瓶詰めの塩辛なんて食べられなくなる
生臭さもなく
塩辛くもなく
まるで発酵食品のような旨味がでてる
アツアツのご飯でも
熱燗にでも合う逸品の出来上がり
大根と煮ちゃうんだ
イカの旨味が大根に染みこんで
これ また一品の出来上がり
酒が進むんだなぁ