17日から始まる自分たちの展示会のフライヤーを持って
色んなお店に置いてもらうために
一日 廻ってきたよ
一番最後のMrs,kichen+3さんにたどり着いたのは
夕方5時の閉店時間だった
お客様のひとりもいない店内は
また風情のある雰囲気で
人がいたという温もりがあるんだけれど
凛としていた
閉店時間にもかかわらず
飛び込んだボクに
笑顔で迎えてくれるのは
オーナーのヨシエさん一家
展示会のフライヤーのハガキを置いてもらうことに
展示会に出すための革の豆本も見ていただいた
ブログでボクの作品は見ていてくれたのだけれど
豆本の現物を見てもらうのは初めてだから
少し緊張
良い物をたくさん見続けてきたヨシエさんは
独特の鑑識眼をもっている
ヨシエさんと出会っていなければ
ボクの物つくりの現在は無い
きっと型にはまった革細工をしていただろうな
その意味ではMrs,kichen+3とPICNIC WORKSさんは
ボクの恩人でもあるわけだよ
人それぞれなんだけれど
ヨシエさんは
ボクの作品を一つ一つ丁寧にテーブルの上に
規則正しく並べてから
一つ一つ手にとって個別に感想を言ってくれる
ココはこうすれば良くなるよ
ココの雰囲気はサイコー
この色の組み合わせはイイヨ
ボクは豆本と金具の釣り合いが
気になっていたんだけれど
このアンバランスで良い の一言で救われた
私はこれとコレが良いなと
ボクが内心自慢の物を指さしていく
ボクはこの豆本を15個作ったつもりでいたけれど
ヨシエさんが数えてくれたら24個あったよ
何事にもがさつなボクには
見習わなくてはいけないヨシエスタイルの所作があった
孫のサクちゃんやお嬢さんのナオちゃんも出てきてくれて
二人でアレコレ品定めをしてくれるんだよ
本当ならば大好きなヨシエさんに
どれでも好きなのを3点お持ち下さい
って
言いたかった
でもね
たくさん作った中から選ばせるというのは
失礼だと思ったボクは
プレゼントしたい気持ちを抑えた
ヨシエスタイルを貫いている彼女に
選んでもらうのは最高の栄誉だけどね
でもプレゼントするならば
不特定多数の人のことを想って作っている
今の作品ではなく
彼女のための一品をつくってみたい
友人の誕生会で先日YUKARIのために作ったように
ヨシエさんに対しても
その人を想い
作ってみたいと思ったんだよ
閉店から2時間
楽しい時間をすごした
ボクの作品への値段の付け方
物作りで飯を食う話
作るということ 売るということ
ヨシエスタイルのメガネにかなった
素敵な作家の話
タトゥーの話
レゲエの話
映画の話
タイの話
本の話
噂話
好奇心の強い方だから
質問攻めに会う
そしてボクに提案をくれた
ある公募展に出展しなさいって
ビックリしてしまった
今日は盗まなかったけれど
窓の外には秋が実っていたよ
展示会までの間にもう一度来て
あのブドウは酸っぱいかどうか確かめに来よう
今日もありがとう