2009年10月18日日曜日

My Dear Friend -15/オーサリング-2

嵐を呼ぶ男が帰ってきたよ

10日前は18号台風が直撃した日だった
その嵐の日に中国出張したというタカオ君が
10日間の天津から戻ってきた

今日は日曜日だよ
ノンビリと朝寝を楽しみ朝風呂と朝酒を楽しもうと
思っていた矢先
打ち合わせがしたいという

ボクは結婚披露パーティに紹介する
彼の思い入れの詰まった
スライドショーを作っている

身重の妻に捧げる富士登山の顛末だよ
個人的な思い入れなんてほど
つまらないものはない
妻になる人へのメッセージなんて
勝手にやってくれ

適当に作れば良いんだろ

そんな想いが半分あって始めた仕事

制作の合間に彼と話す内に
今時の・・・という
ステレオタイプの若者像から離れていったんだよ

実に真面目な価値観で
色んなトラブルを乗り越えていこうという心構え
熱い奴らに弱いんだよオイラ

ところが動画編集で行き詰まってしまった

ボクの技術力では解決できない動画
弱ったよ

彼の結婚式と
オイラのクリエーターズ・マーケットは
同じ日なんだ
彼の結婚式をまずくしておいて
オイラはクリマに出展できないよ

何がなんでも自分の力だけでやるんだ
そういう人もいるでしょう
ボクはそうではない
そのための友人ネットワークは
日頃から構築してある

アドレスブックを開いて
オーサリングに強そうな仲間を順番に
電話をしたんだ

なんとなんと
身近な仲間の一人にプロまがいの男がいた
すっかり忘れていた

センローはオイラのことをよく理解していてくれる
数少ない男だよ

彼に誘われて
このブログだって始めたんだった

コレコレで困っていると連絡すると
すぐにオイデって言ってくれる

飛んでいったよ二人してね

心理学にも強いセンローは
早速結婚式にまつわるタカオの心の痛みまで
理解してくれた

タカオの気に入る動画編集の手ほどきを開始

オイラはベランダで煙草を一服
センローとタカオが何やら話し合っている

2時間後
自分自身の手で編集をやってみるという
たくましいタカオ君がいたんだ
DVD制作の素材を彼自身が作るという

猶予を一週間あげたから
自分の意志の詰まった素材を作ってくるんだろうな