転がる石には苔は はえない
久しぶりにボブ ディランの
Like a Rolling Stone を
聞いて思い出した言葉
(ずっと誤解していたんだけどね)
ゆく河の流れは絶えずして
しかももとの水にあらず・・・
鴨長明の方丈記とは
違う感慨で聞いていたんだ
幸いなことに
ボクの周りにいる仲間たちは
どんどんと進化しているかのように
新しい作品や活動をしていて
いつもオイラをビックリさせてくれる
昨日紹介した
Picnic Worksさんもそうだし
今日紹介する
ヨシダインテリアや
ジャンク作家のF45もそうなんだよ
親しい友人でもある
ヨシダインテリアのブースを
覗いたときに
ふと これは
コンセプチュアル・アートでは??
と 思ってしまった
ボクなりの捉え方なんだから
ヨシダ君は笑ってくれると思う
もちろんインテリアブースなのだから
物質で構成されているのだけれど
ガランとした広い和風の空間には
ヨシダインテリアの観念的なイメージが
静謐な香りと共に漂っていて
大きなクリマ会場の
賑わいとは一線を画していた
ヨシダ君と少し前に語り合った時は
大震災のあとで
親友を亡くした現実のなかで
彼自身の内面は重く悲しい
感情が渦巻いていた
彼のブログを読んで
会いたくなったんだ
ボクたちは
飲むほどに酔うほどに
熱くなっていった
胸の奥にどす黒く
おき火のようになっていた激情が
昇華されると
こんな風に表現されるものなのかと
物質主義に毒されている
オイラは牙を抜かれたように
ビールを飲みに走ったよ
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もう何年も
F45のJUNKな作品を撮らせてもらっている
最近は毎回毎回
いい意味での期待を裏切られているよ
前回見せてくれたジャンク作品の
継続を予想していると
今回の新しいJUNK作品は
明らかに違っているんだ
T-Bearの作者共鳴グループを
引っ張っていった
彼らもまた
唸っていた
クリマの豆本展ブースにも
F45の豆本が展示されているんだけれど
他の豆本作家とはふた味くらい
異質なんだ
彼女のキャッチコピーは
古びた素材を
新しいカタチに
と言うんだけれど
確実に新しくなっている
旧態依然が悪いとは言わないけれど
あまりにも多いから
F45の作品の中には
生きているという感覚が
感じられて
またたくさんシャッターを
押してしまった
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How does it feel
How does it feel
To be on your own
With no direction home
Like a complate unknown
Like a rolling stone
ディランの唄は
転石苔が生えずではなく
転がり落ちていく悲しい
女の唄だった
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