2008年11月7日金曜日

腕ならしの木彫-途中経過

10月28日にアップしてから約10日が過ぎた
で・・途中経過をアップしておくね

ものすごく固い材なので
3時間彫り続けると腕にしびれを感じてしまう

1時間彫っては手を休め・・・ボーッとする
大体は2時間くらいでやめている
彫っている間は無心なのだが
時々考え事をしながら彫ってしまうことがある

先日は「守・破・離」という言葉を考えていた

若い頃剣道をやっていたので武士道の「葉隠」や
茶道や書道の「真・行・草」に加えて
「守・破・離」についてはことあるごとに
師匠や先輩からよく教えの話をきいた

そう言えば思い出したことがある

私は若い頃お茶とお花を習っていて
師範の資格をもっているというブロガー女性と話した
決して  知らないことが悪いとは言わないが

お茶や生け花の基本的理論である
「真・行・草」や「守・破・離」という言葉を尋ねた
近頃のお教室では教えないのかな?

知らないことを  さも知っていると したり顔で答えた彼女の顔を
まじまじと見つめてしまったよ
知らないことは必要に応じて学べばイイ

異端と言えば格好はつくのだろう
でもそれでは異端の人達が可哀想だよ
異端と呼ばれる人は「守」の上に立っている

自己中をはばからない行動と言動を「素敵」と言う周囲も何かおかしい
よく観察していると自分に同調してくれる人達だけが
正しいブレーンとも言い放った

20代30代ではないんだよ
40歳なんだから分別を持っても良い歳の女性だ

いまボクは自分より若い人達と話す機会が増えてきているが
ボクが教えをうけた先達のように蘊蓄をかたむけることはない

ペイフォワードではないが
次の人に手渡すべき何ものも持っていないような気がするんだ

歳は重ねていても「守・破・離」の「守」の域を脱していない自分がいる
材によって腕が痺れるのは「守」を体得していないのでは?

でも今回 このお地蔵様を彫っていて
「守」とは何かを少し分かったような気がしている
前回彫ったお地蔵様では会得していなかった技法が
身についていることを知った

前回よりも少しきついお顔になっているのも分かる
現在の心の中を映し出してしまうからね


一週間後に若いクリエイター達との合宿がある
その時 みんなに制作途次のこのお地蔵様をみてもらおう

クリエイター達はそれぞれの最新作を見せてくれるだろう
集まるクリエイターは「守」から「破」の域に入ろうとしている
オイラは彼らの作品からまた学ぶことが出来そうだよ

与作は木を切るぅぅぅ
オイラは木を彫るぅぅぅぅぅ




1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

  幼なじみ

今日のブログ、感動! 心から拍手を送ります。
「守」とか「破」とかは 私には解りませんがYUさん お地蔵様を彫ることで大きく輝かれたのだと思います。
お顔もきつくなったのではなく 凛々しくなられたのでは? 迷わず自分を信じて彫りつずけて欲しいです。
じゃないと YUさんの味がなくなる・・・!  
何も解らない私ですが もし 選ぶとしたらお顔も大事ですが 合掌をしているお手の力強さ・温かさを求めたいです。
 
 老骨に鞭打ってガンバ!ガンバ!
 完成 楽しみにしています