2008年11月19日水曜日

刻字 完成近し

童地蔵は顔の粗彫りを終えて
合掌と衣にとりかかる段になってきた

刀を持つ手も落ちついてきたし
パソコンのメインテナンスに時間がとられている間は
刻字を続けていた

お地蔵様の固い木と格闘していたせいか
刻字用のセンの木に向き合うと刃が自分の指先のように動く

「飲笑娯楽」は依頼主の意向もあって蒲鉾彫りにしてみた
次の作品は船底彫りでやろうとおもっている



落款も彫り上がった



落款に入れる五彩から朱墨も用意した

朱墨をすり 膠液を入れる
落款は極細のラインで彫り上げてあるので
彩色には神経をつかう
面相筆も極細 隅を掃除する刀も0.5mmの細いものにする
ルーペも傍らに準備した

あとは心が落ちつくのを待つばかり

字は基本通りの胡粉をつかう




1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

刻字ありがとうございます 
思ってもいなかった父の号と落款まで入れて下さりとても感激です。
朱墨をみて 父がゆっくり時間をかけて墨をすっている姿・書を書いている姿等々、走馬灯のように浮かんできます
YUさんが心こめて一彫り一彫りして下さっているのが作品をみて胸に伝わり 感謝の気持ちで一杯です  涙・涙です
ありがとう!  


                内田