面白いのを手に入れたよ
よく顔をだす骨董品店にいたんだ
店内の埃にまみれている一番下の棚には
ジャンクな部品が見つかるから
手が黒くなっても物色していた
老婦人が大きな紙袋を三つもぶら下げてきて
ぼそぼそと店主と話をしている
何でも買ってあげるから見せてみな
なんて言ってる店主のオヤジと
ボクは目があった
老婦人は海外生活が長かったようで
楽しい物が色々と出てきてた
ミノックスカメラや
古いランプシェード
エルジンの腕時計と懐中時計
キチンと音が出るオルゴール
飾り彫りの木箱
古いポストカードの束
アンティーク鍵の束
大理石の置き時計
ハイそれは1000円ね
ハイそれは500円ね
ハイそれは100円だなぁ
すごくアコギなオヤジだなぁ
全部で3000円になるね
またいらない物があったら持ってきてね
古物商ってそうなんだよね
何度もお礼を言って帰って行く老婦人
カウンターには戦利品みたいに
宝物が並んでいる
ボクが近づいていくと少し迷惑そうな顔をする
ミノックスカメラは4万円以上するだろうな
しかし
店主のオヤジは
この画像の品には価値を見いだせないみたい
アメリカで電気冷蔵庫が出はじめた時代の
ペンギン社の新品のハンディジャーだよ
もちろん保温にも使える
しかも分厚い段ボールの箱入り娘
しかも新品
もちろん電気製品ではないよ
クローム仕上げの初期のステンレス製
何に使うのかも分からないオヤジ
ボクはその価値を説明をしたくなったけれど
やめてしまった
幾らで買ったの?
そのガラクタを?
500円で買ったというオヤジに
600円を渡して引き取ってきた
仲間と酒飲むときの氷入れにしよう
アイスペール代わりに重宝しそうだからね
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