DO IT YOUR SELF ??
略して DIYっていう言葉は
もう日常語になっているよね
日本ではもっぱら日曜大工と
同義語になっていて
ボクもその通りだと思っていたんだよ
先日 仲間と集まったトライバルアーツで
買ってきたこの本
Spectator Vol.21 FROM OREGON WITH DIY
パラパラとページを繰ったときに
面白い雑誌があるんだと思い出版社を見たら
なんとボクの好きな幻冬舎だった
本屋にはよく行くのにお目にかからなかった
癖の強い幻冬舎らしく素敵な本だった
もちろん日本的な日曜大工的な記事もある
でもね
趣味的な女性向けの雑貨関連の本とは
一線を画している
ムードやイメージだけではない
生活思想に裏付けられたコンセプトなんだよ
驚いたのは
DIYという英単語の意味深さだった
ニューヨークやLAではなく
オレゴンのポートランドに住む人のライフスタイルを
レポートしているんだけれど
60年代末に起こった市民運動
ベトナム反戦運動
公民権運動
サイケデリック革命
カウンターカルチャーが未だに息づいている街らしい
19世紀の思想家ソローの代表作
ウォールデン・森の生活を
実践している人々の暮らし
シェーカー教徒やアーミッシュたちの生活を
お手本にしようとしている若者たち
大企業が生み出す消費文化ではなく
出来ることは自分たちの手で作りだそうという文化
巨大な権力や資本やエネルギーに支配されることなく
自分たちの生活環境は
自分たちで築いていこうという姿勢
市民不服従の考え方が
全てのライフスタイルに影響しているんだってさ
市民の意思で高速道路を作り直して
自転車専用道路にしてしまったんだってさ
日本では日曜大工=DIY になってしまったけれど
この雑誌を読んで目から鱗だった
ボクは巨大なホームセンターが大好きだよ
しかしポートランドには全く視点の違う
ホームセンターが存在するってことを知ったよ
多分健全な一般市民からみれば
ジャンクとしか思えないようなリユースだけで
成り立っているホームセンターがあるんだね
ZINEという言葉も初めて知った
何のことはない
ボク達がよくやっている自分たちだけの小冊子や
手作りの豆本やフライヤーのことを指すんだよ
この本を読んでいたら
まるっきりボク達が仲間と物つくりをしている
シーンがDIYだったんだ
興味のある人は下の画像をクリックしてごらんよ
この雑誌を読んでいて
思い出したのがMade in U.S.Aというムック本
本棚を探してみたら あったよ
まだアウトドアーライフなんて言葉の無かった頃
ボク達に反体制的なカウンターカルチャーの
教科書みたいに登場した単発のムックだった
全都市カタログや
ヘンリー・ディヴィット・ソローの考え方を
教えてくれた
そんなムカシの事柄や物の見方が
今のIT時代の若者達にも
サブカル雑誌として伝わっていることが
嬉しくなったよ
2 件のコメント:
こんなモノを売ってるホームセンターがあるんですね。
もうたまりません!
ミシシッピーですか。
南部なので、日本人にはちょっと怖い場所ですよね。
MATS さん:雑誌に出ていたホームセンターはオレゴンだから穏やかな北太平洋岸地域だと思うよ。ワシントン州とカルフォルニアの間だったと思うんだけれど・・・
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