2時間ほど優雅にのんびりとしたランチの後は
アーティストの自宅へ伺うことになった
その道路沿いに怪しげなたたずまいの建物が見えた
さっそくワーワーキャーキャーが始まった
駐車場はないので路上に止めて
探検開始
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路上にまで怪しげな物が溢れている
古いミルク缶や木の車輪、古い扇風機、糸車、小さな木のイス・・・・
車から降りたJUNKクリエイターのAYUMiが騒ぎ始めた
宝の山だぁぁぁぁ
でも怖くて中に一人では入れないよぉぉ・・だってさ
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薄暗い薄汚い店内にはいると、炉がきってあり火が焚かれている
怪しげな親父が二人密談しているしている
なんだホームレスの応接間か?
ボクはホームレスの友だちのブルーシート自宅に招待された日のことを思い出した
そんな風情が山賊みたいで
なんとも怪しくて素敵だった
店主らしい親父にカメラを向けると手を振って怒っていた
こうやってブログに載せているのを知ったら
もっと怒るだろうな
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玄関先で宝物探しを始めた女性陣を置き去りにして
ボクは奧へ奧へと探検開始
あるぞ、あるぞお宝が・・・・
埃を払い宝探しのボク
女性陣が親父とけんか腰になって値段交渉を始めているのが聞こえてくる
「オジサンこれは幾ら?」
「ああ それは3000円だな」
「高いよ2000円にしてよ」
「分かった、それなら4000円でどうだ」
「話にならん」
「もう来るな」
まるで漫才だね
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彫りは浅いがとても素敵な鳳凰を見つけた
いかにも高そうだ
そっと財布の中身を確かめる
今日は大丈夫だ
傷を探したりしても見つからない
材もしっかりしている
しかし、凄く重い
去年鳳凰を彫っている時だったら迷わずに買っただろう
でも鳳凰は彫り上げて納品もすんでいるし
参考作品としての時期は過ぎて
持っている価値は低く思えたのでパス
陶器や陶片も埃をかぶっているが
探せば掘り出し物が見つかるかも知れない
しかし、アーティストの自宅へ伺うことになっているので
探索している時間がない・・・次の機会だな
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足下に気をつけながら通路を変えると・・・
出たぁ
ボクの眼鏡に叶う珍品だ
バリダンスを踊るダンサーの木彫
でかい
サイズを測ると1000×500mm 厚さは25mm
石目彫りも縁周りの装飾もダンサーの衣装も緻密に彫り上げてある
女どもとの値段交渉に
頭から湯気を出しそうな親父を呼んで
興味なさそうな態度で値段を聞いてみた
こいつは買いそうにもないなという顔をした親父は適当な金額を言った
ボクは買いそうもないという親父の心を見抜いた
「○○円だったら買うけどな」とブラフをかけてみる
「○○円でいいならもってきな」
ヨシッ買ったぁ・・・その時の親父の顔を見せたかったね
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路上に停めてあった軽トラの荷台には
捨てに行くのかと思うゴミが乗っていた
その中から小さな黒い鋳造の仏様をみつけた
タイ人が自分の車のダッシュボードの上に飾っているような仏様
「また来いよ」と言う親父に
小銭を見せて
「これしか無いよ」と握らせると
持ってきなと手渡してくれた
と言うわけでこの木彫レリーフは自宅の玄関に鎮座している
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