2008年11月30日日曜日

自作豆本の世界に魅せられた

名古屋で3月に豆本展をやるという
不確かな情報を得たことから
ボクの豆本作りに火がついたんだ

本格的な豆本作りに入るのは
年が明けてからだけど

名古屋での豆本展の主催者からもメールを頂いたし
豆本界のエキスパートさんとも繋がった

長年グラフィックデザインを生業としてきたけど
製本屋に発注するのではなく
自分の手で企画から製本まで手仕事で本を作るというのは
初めての試み

一緒にやろうと言ってくれる
仲間もいる

その準備前段階として
昨日田中栞さんから頂いてきた資料の中にあった
雑誌「本の手帳」を参考にして
簡単豆本キットを作ってみた

イャァ簡単だよ



上の三冊は左から
「JUNK雑貨クリエイターのAYUMi」「五行歌消しゴムはんこのモリヨ
そしてボクの作品集なんだけど
一番手前にある
小さな小さな豆本が さっき出来上がったばかりの物

こんなに小さくても8ページ(30×50mm)もあるし
写真もテクストもキチンと判読できる

木彫や刻字の合間に気分転換ができるよ
いえいえ、気分転換なんていったら
昨日教えを請うた田中栞師匠に叱られるよ

まずは情報の整理と制作のための参考書から探そう


2008年11月29日土曜日

出逢いと教えを請う一日

自分で作った豆本を自画自賛していた
でもナンカ違うなぁ・・・と思っていた
まあ 自分で納得していればいいと思っていたんだ

WEBで豆本や製本を検索してみたらずらりと出てきた

amazonで豆本や製本の書籍を発注し
豆本制作者では第一人者の田中 栞さんのページにたどり着いた

東京では豆本展が開かれていた
もう終わっていたけどね

作者にメールを出して教えを請うた
日本出版学会に出席するという田中さんからのメール

市内の某大学が会場だった

教えを請うために車を飛ばした

学会の集まりを中座してこのボクのために
時間を作ってくれたんだよ

田中さんが現れるまでの間
学内を散策・・・今時の学生は恵まれているよ
ぼろい学館で飯を食っていたのは何年前だろう

ホテルのような施設
雑誌から飛び出してきたような女子大生

フーッとため息をついてしまった




中座してくれた田中さんは小柄な笑顔の素敵な女性

勝手に押しかけて しかも初対面なのに
製本のことや豆本に関する丁寧なレクチャーを受ける

ボクは自作の豆本を見てもらった
褒めていただいた

でもね・・・と

目から鱗のような指導を受けた

カッターを取り出してボクの豆本を修正してくれ
ぐっと見栄えのする豆本に作り替えてくれる

ボクの豆本がどんな風に変身したかは置いておくよ

彼女が取り出して見せてくれたキレイに装幀された豆本や
自作の消しゴム版画を素材にした豆本の数々
そして簡単な豆本の作り方から本格的な豆本の作り方の
概要を教わった
 







これは何だか分かるかな?

そうお馴染みの事務用の消しゴムだね




ところがこれは・・・
消しゴム版画に使った残りの切れっ端をつかって制作した
極小の消しゴムなんだよ

ほら100円硬貨と比べると
ボクの名刺入れの上に並んだ
ミニチュアの世界が分かるでしょ

消しゴム・鉛筆・そして豆本

田中さんの名刺と比べると
その世界がわかる
事務用の封筒まである
横浜で豆本教室を開いているという
機会があったら出ていらっしゃいと誘ってくれた

簡単に豆本を制作できるキットを頂いて帰ってきた

これからその豆本を作るんだ

突然の押しかけにも関わらず
2時間にもわたる丁寧な指導をしていただいた
感謝だけではすまされない

帰り道の高揚感は素敵だった

タイからの緊急情報-3

またまたタイの友人からメールが入りました。
原文のまま転載いたします。

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いよいよスタートしましたとの情報が入りました
 
’ドンパチ’です
 
新興勢力 タクシン派 対 旧貴族王族派・・どちらも利権争いとメンツ争い
 
この根深い問題は解決不可!タイ式民主主義なる造語がもたらす
ドス黒い問題点が浮き彫りにされた紛争です
 
経済途上をを誇っていたお国もこれで15年前に逆戻り・・
 
市民と大衆が搾取されるだけです
 
<何が微笑みの国>ですか!
 
問題の本質は古来より続いているタイ固有の二重国体・性格です
<タクシンは風穴をあけた事は事実ですが個人利権に走りすぎました>
 
利権!利権!我が愛する祖国愛なんて北朝鮮並に作り上げられた国体の虚像
<王政庇護もあり>です<宗教界が沈黙を決めているのが答えの一例でもあると思われます>
 
タイを初めとするアジヤ諸国は大なり小なりこの体質から抜け出せない運命にあります
 
浮かれてタイの半面しか見えなかった人たちにはこの現実を重視すべき出来事です
 
おとぎの国のおとぎ話・・今回は広く世界に知らしめ、おとぎ話でなくなりましたので
これより更に厳しい現実が待ち構えていると推測されます

2008年11月28日金曜日

タイからの緊急情報-2

友人からの情報第二弾です。

標記 最新情報です
 
今朝の時点 テレビでは11月30日まで空港閉鎖が決定しましたがその後は不明です
 
昨夜は空港職員の車が空港内より移動したという情報でしたので強制排除ありと思いきやありませんでした
 
ただ、ムスリム<イスラム教徒>のメッカ巡礼がキャンセルになり指導者が信者に呼びかけ
空港からデモ隊を力ずくで排除するというニュースが流れてきました 
空港周辺は特にイスラム教徒が多いのでこの宗教問題が絡めば益々混沌とするでしょう
 
<お願い>
 
*この状況では12月29日 来タイしていただく事は絶望となりました  
状況沈下してから延期と言う対応をお願い致します 
1月中旬 出荷に向けての作業は続行致します
 
*12月1日に○○様の商談が予定しておりました 
しかし、会社からの通達で<渡航禁止>が通告され商談キャンセルとなりました
 
*緊張は山場を向え、ここ~3日で何かのアクションが起こり、
12月5日 国王誕生日でキリが着くか?と言う事態と推測いたします 
 
*只、政府支援側の挑発?に加えこのイスラムが絡めば反政府側も
抜き差しならぬ事態に追い込まれるのは避けられない状況です
 
*経済的打撃に加え、<微笑みの国 タイ・・>と言う美麗美辞に隠された本音が
世界に発信しているように見えるのです  
その意味では生まれ変わる為の難産でもあると言えます
 
来タイの為のご準備に色々お手間を取らせましたが
何卒状況ご理解の上、ご対応の程 重ねてお願い致します
 
<悠々として急げ!>の心境です
 

Subject: Fw: 緊急 スワンナプーム空港情報
 

 
大使館からのおしらせを転送させて頂きます。
 
緊 急【大使館からのお知らせ】緊 急
・・・11月28日今朝 地域限定非常事態発令されました!   
市民民主化同盟(PAD)によるデモ行動(スワンナプーム空港)
その後11月27日午後4時現在においても、PAD等反政府グループによる引き続きの大規模集会により、
スワンナプーム空港における航空機の離発着は見合わされている状況です。

 この度、空港当局により、同空港閉鎖時間帯が更に48時間延長され、
29日(土)午後6時まで継続することが決定されました。

その後の対応については現在判明していません。   
その他の空港等の閉鎖状況につき、11月27日午後4時現在の状況は下記のとおりです。
     ドンムアン空港・・・28日午後6時まで発着不可(その後は未定)  

タイからの緊急情報

いつもタイでお世話になっている友人から
次々と現地情報が入ってきます。

友人の了解を得ましたので、ここに転載します。
個人や企業名は伏せてあります。

*****************友人からのメール*******************

本日27日 現在 タイ国際空港2箇所が閉鎖されたままです
 
昨晩 情報収集の為、BKK市内日本人溜まり場へ行きました 
そこで得た情報は以下です
 
①日本大使館、旅行会社全て緊急動因で対応しております
 
②少なくとも今までのデモは対岸の火事とみなしておったのが
今回、空港閉鎖で直接間接に被害が出て居るようです 
 
③個人事情<結婚式・葬式に間に合わない>・・・
高齢者団体<ビルマへの墓参団体帰路 
80歳近い年齢の団体が空港足止めや
その他で相当混乱をしております
 
その他少なくとも3000人近い人たちが
身動き出来ない状態です 
韓国人旅行団体が抗議の為傷害事件を起こしたとの事です 
一日 15億円の被害だそうです
 
弊社にも直接被害が出ました。
来期よりの新規取引 
○○○商談ですがこの月末打ち合わせに対して
延期要請が本日メールにて送られてきました
 
④日系企業事情・・・世界同時不況・などで思わしくないタイからの輸出に追い討ちをかけ、
空路輸送キャンセルでWパンチ・・・
自動車メーカー イスズは段階的撤退を本年末までに協議したとの事です
 
⑤余波として海路閉鎖に及ぶ気配があるそうです<未確認情報・・労組による> 
こうなれば五月雨式に後に続く企業が続出するでしょう  

政局は混沌としてきました  
12月5日 国王誕生日が鍵となりそうですが読めません  

タイと言う国名は<自由>と言う意味ですが、
反政府側も政府支援組みもデモ参加者は
1日500Bで雇われた人たちの寄り集まりが実体です 

マダマダ発展途上のこの国がこんな形で迷走を続けてどうなるのでしょう 
やはりその裏には飢えるということが無いに等しい
食糧事情があるように思われてなりません

そして、自由の履き違えでしょうか?
日々の仕事の戦いで気が抜けない毎日を暮らしておりますが
実体が見えない<掴めない>この事態には
正直言って落胆をしております
 
空港閉鎖 解除は現段階ではみとうしが立っておりません  
 
 
今は、冷静沈着に事態を見極め臨戦態勢を敷いております
 
マー今更 ドタバタしても始まりません 
信玄の
<風林火山・・動かざる事山の如し 早き事風の如し>
の心境です
 
只、同じ職場のタイ人スタッフがこの事態に対して
目を伏せながら
「すみません、恥ずかしい事です」と
うなだれているのが印象的でした
 
何とかなると思いますのでご安心下さい
 

2008年11月27日木曜日

制作打合せ-2

フォトブック(豆本)制作の打合せをした

その喫茶店の存在は知っていたのだが
入ったことがなかった
異国情緒溢れる店内でいただく紅茶はうまかった

ボクは がさつなので
紅茶はティーバッグしか知らなかった

このお店では多めに入ったティポットには
頭巾のような保温カバーがついてきた
そして金属の台が付いた茶濾し(としか知らないけどね)も付いてくるんだ

一杯目はキチンと作法通りに茶濾しで紅茶を注いだ
二杯目には忘れてしまい
カップの中には葉っぱだらけ

そんな中でのデザイン打合せ


打合せをしながら、お互いに仕入れてきた情報の交換
来年3月に「豆本展」が開かれるという

打合せをしながら妄想や空想がふくらんでくる
その豆本展に出品しようか

まだデザイン途中なのに夢を語ったよ

アイデアの交換をしながらの打合せ
久しぶりのコラボがとても楽しい
クリエイター仲間のフォトブックをたくさん作ってみたい


打合せ途中にちん入してきたのは
ファッションデザイナーのMAYUさん
作品であるTシャツの写真を見せて貰ったが・・・
知的な顔立ちからは想像できないユニークさだよ

友だちになったからそのうちに
詳しいことが報告できそうだよ

2008年11月26日水曜日

タイから届いた画像

久しぶりにタイの友人から画像が届いた
またオカシイ笑っちゃう画像だよ

キャプションもオカシイから一緒に載せるね


バイクの後ろにTOYOTAカムリをくっつけちゃった


一馬力じゃなく一牛力だよ


バイクでお引っ越し


ハニー・・どうして私を呼びつけたのか分かったわ


お客は豚さん


ただいま配達中


水牛の配達


学校の帰り道 パパのお迎え


ヘルメットかぶってるだろ 問題ないよ



田舎の交通機関


こっそり ただ乗りしてるんだ


歩くよりマシだわ


サーカス一家の訓練中??


あの世への挑戦

2008年11月25日火曜日

制作打合せ

ボールペン画を描いている方と年賀状の
打合せをしてきた

その緻密さは写真と見まごうばかりだよ
始められてからちょうど一年だという
一年でこんな精緻な絵が描けるのかと
感心させられた

どの図柄を年賀状にするかは
ボクに一任されてしまった

内心・・・このターシャ・テューダにと思っている

今年の6月18日に92歳で天寿を全うされ
幸せな絵を描き続け
日本のガーデニングにも多大な影響を与えた彼女だった







2008年11月22日土曜日

はじめての習い事-消しゴムはんこ教室へ行く

小学生の頃には習字やソロバンを習いに行ったことがあるけれど
大人になって初めての習い事

友人の消しゴムはんこ作家の教室があるというので
参加してみた

場所はタイ料理屋さん
このお店には先生の作品も展示即売されている


集まった生徒は男三人に女性が二人
みんな始めてという
自己紹介から教室は始まった
最初に先生が解説しながら
実際に下絵の描き方から彫り方の完成まで流れを
楽しそうに実演してくれる




ボクは木彫をやっているから
流れも同じようだし

なんだ簡単そうだ・・・と思った

すぐ後から間違いであったことを思い知るんだけどね

木と消しゴムでは刀の当たりや手加減が全く違う
木彫の場合には粗取り・粗彫り・仕上げ彫り・化粧彫りと
段階を踏んで完成させていくのだけれど

先生の手の動きをを観察していると
薬研彫りが一発で決まっていて
2度3度と同じ場所に刀を(ここではカッターナイフなんだ)を
入れることはない

刀の深さも中々感覚がつかめない
日頃は固い材を相手にしているので
ついつい力を入れてしまう

厚さ10mmほどの消しゴムはカッターナイフの
手応えがない
どのくらいの深さに刃が入っているのか
感覚をつかむのに時間がかかった

先生の用意してくれた下絵から
自分の好きな図柄を選ぶ

最初は手慣らしということで簡単な図柄を彫ってみた
二つめの作品は時節柄か年賀状向けの画題を選ぶ人が多い


少人数だったので
先生は個々に丁寧な指導をしてくれる

いいねぇ・・・この雰囲気
いつも一人で静かに彫っているオイラにはたまらんね

おっと深く彫り込んでしまったぜ

黙々と彫るボクの木彫とは違って
終始なごやかな雰囲気の中でホリホリは進んでいく

文字の入った下絵の裏表を考えずに彫ってしまい
スタンプをつけて紙に押してみて始めて逆に彫ってしまった人や
カッターで指先を切った人もいた

皆さん手先が器用なのかコツをつかむのが早い
女性達は細かい図柄に挑戦していた



消しゴムはんこ教室が無事に終わり
楽しみの懇親会

タイ料理が次々と運ばれてくる
ビールをグビグビと飲み
かつタイ料理をむしゃむしゃと喰らう
本日参加したもう一つの目的
カオソーイ鍋が出てきたときには嬉しかったね
最後の一滴までスープを飲んだ


気がついたら参加者の彫り上げた消しゴムはんこの作品も
出されたタイ料理も撮影を忘れていた

まあ いつものことだけどね








2008年11月21日金曜日

お気に入りの雑貨屋さんに案内

消しゴムはんこ作家との合宿翌日
駅まで送るついでに
ボクのお気に入りの雑貨屋さんに案内した

珍しく店長もいた
消しゴムはんこ作家のモリヨを紹介し
ボクの作ったフォトブックを見て貰い
楽しい時間を過ごした

フォトブックにも消しゴムはんこにも
瞬間的に反応を示してくれる感性が好きだ

店長が作る木工作品はとても味があり
ボクはすぐに真似をしたくなる

ここにはアップしないけれど
カードを陳列するためのスタンドを買った
真似して作っても良い?  と聞いたら
良いよ 買わずに自分で作った方がいいんじゃないの
言われちゃったよ


駅まで送る間に色んなアイデアを語り合った
手作り感覚を表した小箱や展示用品など
コラボレーションの可能性をさぐるヒントをもらった



この何気ない木箱
少しエイジングしてある
同じような木箱は作ったことがあるけれど
こんな雰囲気は出していなかった

課題をもらったよ



こういう感覚がとても好きだ

いろんな雑貨屋さんがあるけれど
こういう感覚をもって店内と商品をディスプレーしてあるところは
少ないなぁ

前から欲しいと思っていたビンテージ物の活字入れの木箱
しかも一つだけではなく沢山ある
でも値段の高い物だけに今日も断念

すごい早業だよ

消しゴムはんこの作家モリヨと一緒に作業をした

消しゴムはんこと木彫の真剣勝負だぁ

下絵を描き 消しゴムに転写 そして彫り始めるのだけど
素材である消しゴムをクルクルと回しながら彫っていく

ボクはというと・・・
その早いホリホリ(彼女の表現だよ)に見とれていて
自分のカリカリ(ボクの木彫)は進まない

カップルの似顔絵はんこはあっという間に完成
場所がいつもと違っていても集中してしまうのはサスガだった


で・・・ボクは華麗な指さばきに見とれているばかりで
何をやっていたかというと・・・

胡粉を乳鉢でコリコリ(ボクの表現)と摺り下ろしていた
このコリコリを丁寧にやらないと膠液との相性が悪く
彫り上がった刻字にはうまく色が乗らないんだ
自分に言い訳をしている始末


ボクの似顔絵もハンコにしてもらった
よそ見をしている間に完成していた

これを刻字の落款として使ってみようか・・・
早速 刻字の依頼主である幼なじみに携帯で画像をおくってみた
「YU-さんを信頼しています」とすぐ返ってきた

信頼されるとつらいなぁ

刻字作品としてどこまで遊んで良いものやら・・・
深く反省しているのであった